野球殿堂博物館は16日に都内で今年の殿堂入りを発表し、エキスパート表彰では阪神で3度の本塁打王に輝き、85年の日本一に4番として貢献した掛布雅之氏(69)が選出された。
阪神・藤川監督が掛布氏の殿堂入りを称えた。「タイガースが大好きで、掛布さんを一番大好きで応援してきた昔からのファンからしたら、たまらないんじゃないかと思う。掛布さんもおそらく自分のことよりも、応援してくださった皆さんに感謝を覚えるようなことだと思う」。自身は、テレビの野球解説で子供の頃から親しみを覚えてきただけに、喜びもひとしおだった。
▼佐野仙好氏(73年ドラフト同期入団、元阪神スカウト)
殿堂入りのニュースを地元の群馬で聞いた。同期入団で一緒に汗を流した仲間だし、心からおめでとうの言葉を贈りたい。自分としても本当にうれしい。
同じ三塁手としてプロ入りしたから、キャンプも含めて守備練習も打撃練習もカケとはずっと一緒だった。山内和弘さん、中西太さんの指導でとにかくバットを振り続けた記憶がある。
高校からの入団で努力もしていたし、彼の手首の強さには本当に感心させられた。あの体で3度の本塁打王を取れたのも手首を生かして、遠くに飛ばす打撃を確立できたからこそ。85年の日本一も最高の思い出として残っている。