1995年に発生した阪神淡路大震災から30年を迎えた17日、阪神は兵庫県西宮市の2軍施設鳴尾浜で、選手、関係者約60人が黙とうを捧げた。粟井球団社長が報道陣に対応した。
「この30年を振り返ってみると、日常が奪われて、普通に野球ができないとか、日常の生活ができないこともある。それに対して我々ができることは何か。こういう機会に、こんなことがあったんだよと発信する役割がある。戦争のことは僕も含めて経験していない。でも、戦後何年というタイミングで思い出すことができる。災害に対しても、備えあれば少しは減災できることもあるだろうし。我々が偉そうに言うわけではないけども、思い出していただくきっかけになれば。黙祷だけかもしれないですけど、我々にはそんな責務があるんじゃないかなと」
2軍施設は3月に、兵庫県尼崎市へ移転する。場所が変わっても「どういう形でかは分からないですけど、震災があって、そこから復旧復興をしてきたということを伝えていく役割がタイガースにはある。それをやっていきたい」と語った。