ベースボール・アメリカ誌(電子版)が16日(日本時間17日)、NCAAの大学野球開幕1か月前に、全米チャンピオンを予想。サウスイースタン・カンファレンス(SEC)に所属するテキサスA&Mを優勝候補筆頭とした。
2025年MLBドラフトで全体1位指名が予想されるジェイス・ラビオレット外野手、2024年のSECの新人王ユーティリティのギャビン・グラホヴァック、エンゼルスからドラフト3巡で指名されたものの契約しなかったエース左腕ライアン・プラガーなど戦力が充実している。
これに続くのがSEC所属のアーカンソー大学、LSU、テネシー大学、アトランティックコースト・カンファレンス(ACC)所属のバージニア大学。2番手グループにはACCのクレムソン大学、デューク大学、フロリダ州立大学、ノースカロライナ大学、SECのジョージア大学、フロリダ大学、独立校のオレゴン州立大学がつけている。
2018年以降の過去5回の全国制覇チームはすべてSECから出ている。しかし、ACCも昨年のカレッジ・ワールドシリーズで8枠中4枠を占めるなど実力が高い。佐々木麟太郎所属のスタンフォード大学はACCでプレー。23年まではPAC12で6年連続のポストシーズン進出を果たし、21年から23年にかけては3年連続でカレッジ・ワールドシリーズ出場を果たしたが、昨季は22勝33敗(カンファレンス内では11勝19敗)と成績を著しく落としている。しかしながらその主要メンバーが成長して戻ってくるため、ベースボール・アメリカ誌はポストシーズン復帰を果たす可能性があると予測している。
同大復活の鍵となるのが佐々木だ。花巻東高校時代、打率・413、出塁率・514、長打率・808という驚異的な数字を叩き出し、日本の高校記録となる140本塁打を放った。強力なパワーと優れた打撃センスは群を抜き、NCAAの「年間最優秀新人選手」の有力候補に挙げている。高校の先輩大谷翔平と同じ文脈で語られると期待値が急上昇してしまうのも無理はないとしている。