フジテレビの港浩一社長は17日、東京・台場の同局で会見を行い、タレントの中居正広の女性トラブル騒動に関して説明。社長自身が“上納”飲み会に参加した経験について言及した。
「食事会の中で、女性の社員の方を隣席に座らせたといううような記事がありました。こういったことはあったのか?」という質問に港社長は「通常番組制作や営業活動に伴って、出演者やプロダクションなど取引先と懇親の場を持つことはもちろんあります。これ以上のことは、私も調査対象ですので、答えは控えさせていただきます」と回答。そして「懇親の場を持つことはある。でも、週刊誌報道にあるような性的接触があるとかそういったことは全くないと私は信じております」と話した。
16日発売の週刊文春では、中居の女性トラブル騒動に関連し、同局の現役女性アナウンサーが同局幹部が設定した中居との会食に参加させられたことがあると告白したことが報じられている。同誌は中居の女性トラブルの背景に、こうした会食の常態化があったと指摘している。
中居をめぐっては、女性に対して高額な示談金を支払うトラブルがあったことが昨年末に発覚。スポニチ本紙の取材では、トラブルは23年6月、中居と女性が2人で食事した後に発生した。女性はそこで「性被害に遭った」と主張する内容を勤務先に報告。その後、中居は代理人を立てて話し合い、慰謝料を含めた8000万~9000万円の示談金を支払って解決している。一部でこのトラブルに同局社員の関与も報じられていたが、同局は全否定していた。
この社員について、スポニチ本紙は中居の女性トラブル発覚前の昨年12月13日、フジテレビに質問状を送っている。その中で、被害女性と中居はこの幹部の紹介で出会ったのではないか、この幹部のセッティングで2人が参加した食事会があったのか、といった内容を確認したところ、同局は「ご質問は事実と異なりますので明確に否定させていただきます」との回答だった。ただ、女性アナを同席させて中居ら大物タレントを接待することが文春報道の通り常習化していたのなら、問題となっている中居の女性トラブルも同様の接待を経て起きている可能性があり、今回告白した現役アナが会食を経てから同様の被害に遭う危険性があったことは否定できず、フジの調査と見解が強く求められる状況となっていた。