フジテレビの港浩一社長は17日、東京・台場の同局で会見を行い、タレントの中居正広の女性トラブル騒動に関して言及した。
会見冒頭で、港社長は一連の騒動が起きていることに謝罪した上で、約9分に渡って事案について説明。その後、役員らとともに質疑応答を行った。
――トラブルというか問題の相手が中居さんであるということも、局としては把握されてたということなんでしょうか?
「その点は調査に関わることになりますので、この場ではちょっと回答は控えさせていただきます」
――中居さんがトラブルがあるというふうに、中居さんから話を聞いたということだと思うんですが、その時期はいつ頃なんでしょうか?
「その点についても、同様になると思います。ここでの回答は控えさせていただきます」
――しばらくして中居氏から女性と問題が起きていると聞いたという時点で、中居さんから、申し出があったという認識なのかということと、その上で中居さんの申し出を受けて局として聞き取りをしたんでしょうか?
「中居さんとは話はもちろん、ヒアリングはしておりますが、これ以上のことは、調査委員会に委ねるとことかと思いますので、これ以上の回答は控えさせていただきます」
――番組についてうかがいたい。「だれかtoなかい」の番組の終了については慎重に検討していたとおっしゃってたと思いますが、この事案、まず確認されたのが23年の6月。改編のタイミングっていうのは何回か来ているかと思うのですが、なぜそこで終了とならなかったのか。
「先ほどご説明したことの繰り返しになりますので、それ以上の回答は控えさせていただきます」
――出演に関して。中居さんが、今回起こしたトラブルというのは、中居さんご自身は、発表文の中でトラブルと表現されてるんですけれども、フジテレビとしては、これのトラブルというのはどういう種類のトラブル、問題だと認識されているか。
「先ほどご説明した通り、当事者2人の間で起きた極めてセンシティブな領域の問題であると認識しております」
――性的なトラブルだという認識は?
「それについては、調査委員会の領域にも入っていくと思いますので、ここでは回答を控えます」
――フジテレビでは、HDでグループ人権方針を策定されいてるかと思います。あの、今回の中居さんのトラブルは、人権方針に反するものであると認識されてるんでしょうか?
「認識も含めて、この件については調査委員会でしっかり調査を進めていく事案だと思います。ですので、回答は控えさせていただきます」
――最終的に調査委員会の方で結論が出るのは理解しているが、23年の6月に問題を把握してから、番組を放送し続けるにあたっては、人権方針に照らし合わせて番組が適切かという事、出演者の採用も適切かどうかは局の中で判断してないとおかしな事案だと思うが、これまで人権方針に照らしてどう考えてこられたのでしょうか?
「最優先したのは女性の人権、心身の安全を最優先して対応をしてきました。もちろん、フジ・メディアで定めているガイドラインはありますが、女性の人権を最優先して、対応してきたということです。その対応が正しかったのかということも含めて調査委員会で、調査していただきます」
――仮に人権方針に反するような行いがあった場合でも、示談が成立していれば、タレントの起用は可能だとお考えですか?
「これについても、調査委員会で進めていく事案だと思いますので、ここでは回答控えさせていただきます」
――「だれかtoなかい」は、当面の間休止と発表されていますが、番組の終了などについての考えは。
「番組の改編については、まだ発表しておりませんので、この場では、お答えすることはできないです」
――トラブルを局として把握されてから、スポンサーには報告をされてたのか。どの時点で、こういったトラブルを抱えてるタレントが出演しているということを伝えられたのでしょうか?
「最優先を女性の人権保護というふうなことで進めてきましたので。それに尽きます」
――スポンサーの皆さんも一連の報道を通して、トラブルについて知ったということか?
「ええ、その通りでございます。年末に出てから、年が明けて、速やかに我々営業は動き始めております。最初の頃は情報も少なかったので、起きていることをご説明して。もちろんCMに出ているタレントさんでございますので、それ以外のお得意さまも、うちが取り沙汰されてることに、やっぱり問い合わせもいろいろきましたので、今、営業で誠心誠意、ご説明している最中でございます」