フジテレビの港浩一社長は17日、東京・台場の同局で会見を行い、タレントの中居正広の女性トラブル騒動に関して言及した。
会見冒頭で、港社長は一連の騒動が起きていることに謝罪した上で、約9分に渡って事案について説明。その後、役員らとともに質疑応答を行った。
――12月27日の時点でフジテレビさんのホームページで、今回の件について、社員の関与はないというコメントを出されました。12月の時点で否定されたその根拠を教えていただけますか?
「当該社員の聞き取りのほかですね、通信履歴、あまり全部お話ししますと調査委員会の調査に支障が出るのでは申し上げられないんですが、そうしたものをもろもろ調べました。その結果、あのホームページに掲載したもの、記事自体が事実でないことを否定するということで、弊社の見解をお伝えしたということになります」
――その後出されたコメントでは、昨年来調査を続けていますという、現在進行形で回答いただいておりますが、12月の時点で否定された調査は終了してないにも関わらずコメントを出された理由っていうのは伺えますか?
「その部分について調査は継続中というよりも、いろいろなものを調査を継続中ということでございます。その問題についてはかなり核心のところまでは調査しておりますが、詳細は調査委員会に全部我々は資料を出して、そのホームページの記載自体も正しかったかどうかというのを判断していただきたいと思っております」
――核心部分まで調査した結果、12月の時点でコメントを出されたということか。
「申し訳ございません。核心部分かどうかというのは、主観が入ってしまいますので、我々は、すべて調査委員会の方に出して判断していただきたいと思っています」
――週刊誌報道で、関与がされた社員さんについて、御社の幹部と書かれてますけれども、幹部という認識で合ってますでしょうか?
「幹部というのも、特定につながることになりますので、ちょっと回答はできないということで、ご了解ください。
――関与された社員の立場は?
「申し訳ない。あの、すべて、その件に関してはお答えができないので申し訳ないです」
――会見自体というのは、中居さんに端を発することに関するお話なんですかね?また、その後にこのアナウンサーの方から、それ以外にも似たような事案があったというお話もあるんですけれども、そこも含めてのお話ということなんでしょうか?
「冒頭申し上げた通りです」
――フジテレビのアナウンサーという方が証言した話も後からまた出てきたと思うんですけれども、そこまで含めた話なのか。
「今回は、中居さんの事案についての会見ということです」
――第三者の弁護士による委員会の調査は一連の報道に拡大する可能性はあるのか。
「その後の話も中居さん絡みの問題に入っているという意味では、一連の報道ということになる」
――現段階で、フジテレビとしては、関与は無かったっていうことは、被害女性が言っていることと全くぶつかる形になる。
「すべて調査委員会に委ねられる事案だと思います」
――ただ、ホームページで発表した以上は、ある程度もうそういうスタンスなのかなというふうになると思うが。
「年末にホームページに出した声明というのは、あくまでも最初に報道があった、トラブルがあった食事会をうちの関係者が仕切って、しかも途中でドタキャンしたというふうなものがあったので、そのような事実はないということをお伝えしたということです。繰り返しになりますけども、そのことを含めて、会社の対応に問題があったかどうかということは、調査委員会が検証していく事案になるんだと思います。今、申し上げた通りのことで、ホームページには出しました」
――調査は港社長も対象となると言うことは、どういう理由か。社長として社会に対して混乱を呼んだという立場なのか。
「会社の対応が、という意味で私社長ですから、調査対象になるかと。そういうふうに理解ください」
――被害女性に対して、なぜ番組をやり続けているかとかですね。そういう説明というのはされていたのか。
「先ほど申し上げた通り、これ以上のことは、ここでは控えたいと思いますし、先ほどの私が申し上げたことでご理解をいただければと思います」
――被害女性に対してはどういう対応をされてきたんでしょうか?
「これも、調査委員会でしっかりやっていくことだと思いますので、その場では控えたいと思います」