フジテレビの港浩一社長は17日、東京・台場の同局で会見を行い、タレントの中居正広の女性トラブル騒動に関して言及した。
会見冒頭で、港社長は一連の騒動が起きていることに謝罪した上で、約9分に渡って事案について説明。その後、役員らとともに質疑応答を行った。
――調査委員会はフジテレビの内部に置くのか。
「内部に置くというイメージはないです。発足時に説明いたしますが、基本的には真実の解明ができる一番いい態勢を作るというのが目的ですので。フジテレビの中に置くというイメージはありませんが、正式には公表時にこういう形ですというものを出したい。独立性と専門性、透明性が高いものにしていきたいと思います」
――港社長の方から、番組の打ち上げや懇親会のようなものがあるというお話があったが、番組に関係ないアナウンサーを呼んで、そういう形の懇親会などを行うことはあるのか。
「番組の打ち上げでも、レギュラー、準レギュラーでやっているアナウンサーもいますし。いつやるよといっても、基本、自由参加ですから。来たい人は来て、時間が来たら帰る。個人的な見解になりますが、変わっていないと思う」
――上司に言われたから行かないといけないということは。
「そういう社風ではないと思う。自由に来たい人は来るし、用事がある人は来ないし、参加したくない人はしないというようにやってきただろうと思います」
――被害女性と中居さんのトラブルについて、2人の間で何らかの会食がもたれたことは事実か。
「(フジテレビは)まったく関与していないという話で、ウチが答える立場ではない」
――まったく関与していないという立場か。
「はい」
――調査委員会はすでに外部の弁護士が入っていて、報告書を受け取って第三者委員会が引き継ぐ形になるのか。
「フェーズが変わったというか、事実関係を調査するときに外部の弁護士の方にご助力をいただきながら続けてきました。今後、当社の対応など、色々な問題が問われる状況になっていますので、会社自体が問われる立場になったので、基本的には、独立性、専門性の高い弁護士さんで調査委員会を作ってやってもらうというふうに考え、そちらを立ち上げることにしたということでございます」
――日弁連の第三者委員会のガイドラインは公表されていて、それにのっとってやれば信頼性が担保されるのでは。何か引っかかっている部分はあるのか。
「基本的にはガイドラインの指針に沿ったものは作ろうと思っています」
――委員会の人数は。
「少なくとも3人以上。発足時に正式にお伝えしたい」
――中居さんからの報告を受けていたという話があったが、フジテレビとして中居さんに聴き取りはしたのか。
「中居さんへのヒアリングという形では行っています。それ以上は委員会の調査にゆだねたいと思います」
――中居さんのヒアリングをした上で、番組は継続してきたのか。
「それについても、さきほど申し上げたもの以上は発言は控えます」
――スポンサーの方々からの意見はどういったものが寄せられているか。
「もちろん、スポンサー様からは厳しいご意見を頂戴しております。実際、フジテレビが発表している以外の週刊誌からの情報から、渉外、営業チームに問い合わせはございます。ただ、今ある情報で、フジテレビが申し上げた情報を営業にあげて、お得意様に誠心誠意、お答えしている最中でございます」
――急な会見、このタイミングにした理由は。
「申し上げた繰り返しになりますが、視聴者のみなさま、関係者のみなさまにご心配、ご迷惑をおかけしていました。そして、弊社から説明できていなかったことについて、この日にお集まりいただいてやろうと決めました」
――いろいろなタイミングがあったと思うが。
「昨年より弁護士も加わった調査を進め、問い合わせの広報対応もしてきましたが、視聴者のみなさまをはじめ、関係各所に多大なご迷惑をおかけしていること、また、調査委員会の設置が決まったことから、社長会見を前倒しして行うということにしました。さまざまな株主さまからもご意見をいただいておりますが、総合的に判断してきょうみなさまに報告させていただいたということです」
「さきほどの訂正をします。中居さんにヒアリングというワードを使いましたけども、話を聞いたということです。ニュアンスが違うように感じましたので、訂正します。調査というスタンスではなく、話を聞いたということです」
――弁護士を同席して、会社判断をするためにヒアリングをしたということではないということか。
「詳細については控えますが、ヒアリングと一般に言われているイメージではございませんので、おわびして訂正させてください」
――ヒアリングにしなかったとすれば、その理由は。
「女性の人権を第一に、女性の心身や意向を最優先に対応してきたということ。これ以上は申し上げませんが、女性の人権を最優先に対応してきたということ」
――中居さんにヒアリングすることで、女性に圧力がかかるということを懸念したのか。
「これ以上は控えますが、いずれにせよ、調査の中で適切だったのかやってもらいます」
――「だれかtoなかい」について、番組終了となった場合、中居さんの一件が問題になっているという認識でいいのか。
「これの経緯等についても、調査委員会でしっかり調査していただくことかと思いますので、発言は控えさせてください」
――中居さんが現在、活動休止状態になっていることを社長はどう考えているか。今後、フジテレビとしての起用することはあるのか。
「先ほど説明した以上のことは差し控えさせていただきたい。今のご質問にはお答えする立場にないと思います。先ほど、申し上げた以上のことはないです」