忘れてはいけない日に誓いを立てた。兵庫県猪名川町で生まれ育ったソフトバンクのドラフト1位、村上泰斗投手(17=神戸弘陵)が阪神大震災から30年を迎えた17日、「頑張っている姿を兵庫県に見せられたら」と思いを語った。
尼崎市で消防士を務める父・高広さんから震災当時のことを聞いて育った。倒壊した高速道路、各地で寸断された道路、至る所で起きた火災…。「想像しかできないけど、やっぱり怖いと思うし、実際に起こったら自分はどういう行動が取れるのか」と考える。
この日は小久保監督が筑後ファーム施設を今年初視察し、新人合同自主トレを前に「反復練習ができないとこの世界では一流になれない」と訓示した。村上は「意識してやっていきたい」と肝に銘じた。ファーム施設にはまだ使用していない器具もあるといい「自分を高めるためにどんどん使って、弱いところを強みにしていきたい」と意欲的に話した。
小久保監督は村上の育成法について「高卒だから3年間体を鍛えて4年目からとは考えず、いけると判断すればいけばいい」と話した。村上自身も「1年目で1軍登板ができれば」と話していた。しっかり鍛えて1軍のマウンドに立ち、故郷に活躍を届ける。(杉浦 友樹)