阪神の選手、関係者約60人が一列になって黙とうをささげた。育成ドラフト4位の川崎(日本海・石川)は「30年前に被害に遭った方の気持ちは少しわかるんじゃないかと思う。その気持ちを背負って黙とうをした」と、祈りが持つ意味を口にした。
23歳の若者にすれば95年の阪神大震災は生まれる前の出来事だとしても、地震という災害の恐ろしさをよく知っている。昨年の元日に発生した能登半島地震。石川県輪島市の実家で被災をした。周囲の家は倒壊。生活もままならない人がいる状況で「野球を続けていいのだろうか」と自問自答した。晴れてプロの世界に入った今「活躍しないといい情報が回らない。活躍していい情報を世に出せたら」と故郷を盛り上げる決意を改めて示した。
また、神戸市出身で、西宮市内にある報徳学園出身のドラフト2位・今朝丸も「阪神大震災当時の話を先生や親から聞いたことがある。自分が聞いたことを次の世代につなぎたい」と言葉に力を込めた。