宮崎・西都キャンプ中のJ1新潟は、きょう18日に清水台総合公園多目的広場でJ3金沢と今季初の練習試合を行う。チームは戦術浸透を図っている段階の中、FW小見洋太(22)はミスを恐れずにチャレンジを繰り返す姿勢を強調。攻撃的に戦い、新チームでの初ゴールを虎視眈々(たんたん)と狙っている。
フルピッチのゲームも今季初となる金沢戦は、戦術理解度の確認、個人のアピールのいい機会になる。選手はいやが応でも気合が入るが、小見は至って冷静だ。「まだまだミスをする段階。チャレンジして、何かを得る段階。チャレンジの数は増やしたい」と静かに闘志を燃やしている。
アルベル元監督、コーチから昇格した松橋前監督の下で4年間プレーし、プロ5年目で「外部から監督が来るのは初めて」。新たな戦術、用語などの共通理解を深めている現在は体だけでなく、頭の疲労もある。それでも「やってきたことがより整理されて、新しい部分は新鮮で楽しい」と笑顔。特に前線の選手は相手守備の背後を取る動きを強調して求められており「自分をより生かせるポイント」と歓迎する。
昨季は公式戦のシーズン初ゴールが6月の町田戦だっただけに「まずは早く1点目を取ること」を今季の目標に掲げる。プレシーズンの結果は気にしないが「練習試合でもゴールには一番こだわって取り組みたい」と金沢戦でのチーム初ゴールも視野に入れ、17日はクロスからのシュート練習でダイナミックに飛び込んで合わせた。
キャンプでは朝食、昼食後に豆からコーヒーを入れて飲み「つかの間の休息」を取るのが日課。コーヒー作りはDF早川が得意としていて「僕は実力的にも体力的にも(そのレベルに)達していない」と、ひっそりと楽しんでいるが同部屋のFW谷口からは好評を得ている。
昨年12月にはドイツ1部のマインツ―Bミュンヘンを現地で観戦。フィジカル面の差は感じたものの「このスピード感だったら(できる)と思う部分もあった」と刺激を得た。今季、さらなる飛躍を求めて、まずは金沢戦でゴールネットを揺らす。