ロッテからポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指していた佐々木朗希投手(23)が17日(日本時間18日)、自身のインスタグラムを更新。ドジャースとマイナー契約を結んだと投稿した。
佐々木は自身のインスタグラムにドジャースタジアムの座席にドジャースの帽子を置いた写真を投稿。メッセージで「ロサンゼルスドジャースとマイナー契約を結ばせていただくことになりました。とても難しい決断でしたが、野球人生を終えて後で振り返ったときに、正しい決断だったと思えるよう頑張ります。入団会見では、ここまで支えて頂いた全ての皆様に感謝しながら、ドジャースのユニフォームに袖を通したいと思います」とつづった。
大リーグ公式サイトも佐々木のドジャースとの契約を「緊急速報」とトップページで報道。「佐々木、ドジャースを選択!チャンピオンチームが逸材獲得!」との見出しで伝えた。
記事では「日本でセンセーションを巻き起こし、最も注目を集めていたフリーエージェント投手である佐々木朗希は、インスタグラムで発表したように、ドジャースへの入団を決断した。これで、佐々木は同郷の大谷翔平と山本由伸とともに、ドジャースの強力な投手陣に加わることになる。佐々木はメジャーリーグにやってきた最も才能のある若手投手の1人であり、大谷翔平以来、最も注目を集めている国際的な有望株だ。佐々木は、100マイルを超える速球と、MLBで最も強烈な球種になる可能性がある、消えるようなスプリットを武器に、世界で最も電光石火の球を持つ投手の一人」などと報じた。
一方で「佐々木がMLBに挑戦するにあたって、彼の投球スタイルとレパートリーをメジャーリーグのゲームにどのように適応させるのか、特に2024年にパフォーマンスが少し後退したことを考えると疑問が残る。佐々木の球威は、以前のシーズンほど鋭くありませんでした。球速が落ち、2023年の98.9マイルから2024年には96.9マイルに低下した。また、奪三振数も減少した。これは、シーズン中に斜筋の怪我や腕の痛み、肩の疲労といった腕のトラブルを抱えていたことが原因と考えられる。しかし、佐々木はそれでも10勝5敗、防御率2.35、111イニングで129奪三振を記録した。そして、健康な状態にある佐々木は、ほぼ打てない存在です。スカウトレポートでは、彼は本物のMLBエースとして評価されている」と懸念点も伝えた。
昨季4年ぶりにワールドシリーズを制したド軍には、23年のWBCで侍ジャパンの一員としてともに世界一に貢献した大谷、山本と頼もしい先輩が在籍する。大谷は昨年11月のMVP受賞会見で、同じ岩手出身の佐々木を“勧誘”するかと問われ「特に勧誘ってことはない。彼の意見を尊重している。どこのチームを選んでも、彼なら素晴らしい成績を残せると思う」と話していた。23年9月の右肘手術から2年ぶりに投手復帰する大谷、山本と日本選手トリオで先発ローテーションを形成することになる。
今オフはサイ・ヤング賞2度の左腕スネルを獲得。米メディア「ファウル・テリトリー」は、大谷、スネル、山本、グラスノー、佐々木の5人の先発投手の名前を並べ「佐々木朗希と契約したことで、ドジャースは潜在的に5人のエース級先発投手を持つことになる」と伝えた。