メッツがリリーフ左腕A.J.ミンター(31)と2年総額2200万ドル(約34億3860万円)で合意した。複数の米メディアが17日、報じた。
ミンターは2020年から24年までの間に267試合に登板し、防御率0点台が1シーズン、2点台が2シーズンあった。同じ期間の奪三振率は30.1%、与四球率は7.8%に抑え、16セーブと92ホールドを記録した。24年には股関節の問題を抱えながらも34回1/3を投げ、2.62の防御率、26.1%の奪三振率、8.2%の与四球率だった。
気になるのは左股関節で、昨季は炎症で2度負傷者リスト入り、8月に手術を受けた。いつ完全に回復するかは不明だが、メッツは心配していないもよう。ミンターに2200万ドルの保証を与えるとともに、オプトアウト権も付与しており、24年に好成績を残せば1年後に再びフリーエージェントになることもできる。
メッツは左腕のリリーフが手薄。残っていたのはダニー・ヤングだけだった。ジェネシス・カブレラとマイナー契約を結んだが、ミンターの加入で左腕ブルペン陣は大幅に強化された。
ミンターとの契約により、メッツの年俸総額とぜいたく税対象額は、それぞれ2億9700万ドル(約464億2110万円)と2億9300万ドル(約457億9590万円)に上昇した。ぜいたく税については現在、第3の基準額と第4の基準額(今年は2億8100万ドルと3億100万ドル)の間に位置しており、3年連続の納税者として今後さらに支出を増やせば、第4の基準額までの金額に対して95%、それを超える金額に対しては110%の重税が課される。第4の基準額超えへの課税は、メッツのスティーブ・コーエン・オーナーにちなんで「コーエン・タックス」とあだ名がついているが、あと800万ドル(約12億50401万円)で25年度も超えることになる。