ロッテからポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指していた佐々木朗希投手(23)が17日(日本時間18日)、自身のインスタグラムを更新。ドジャースとマイナー契約を結んだと投稿した。
佐々木は自身のインスタグラムにドジャースタジアムの座席にドジャースの帽子を置いた写真を投稿。メッセージで「ロサンゼルスドジャースとマイナー契約を結ばせていただくことになりました。とても難しい決断でしたが、野球人生を終えて後で振り返ったときに、正しい決断だったと思えるよう頑張ります。入団会見では、ここまで支えて頂いた全ての皆様に感謝しながら、ドジャースのユニフォームに袖を通したいと思います」とつづった。
米メディアも次々に佐々木のドジャース入りを速報。FOXスポーツの公式インスタグラムは、ドジャースのユニホームを着た佐々木が同僚となる大谷翔平、山本由伸と3人が並ぶ合成写真を投稿。「日本→LA 佐々木朗希が大谷翔平、山本由伸のドジャースに加わる」とつづった。MLBネットワークも3人の日本投手の写真を並べ「この2年で3度目、ドジャースが日本の天才をチームに加えた」と伝えた。
佐々木は契約金や年俸などの総額が制限され、マイナー契約しか結べない「25歳ルール」の対象のため、20球団以上の球団が獲得に参戦。佐々木本人の希望で公平性を保つため各球団との面談には現役選手を同席させず、1球団2時間以内など条件を設定。昨年12月にロサンゼルスの代理人事務所で、ドジャース、パドレス、ジャイアンツ、カブス、ヤンキース、メッツ、レンジャーズの7球団と面談。一時帰国後、年明けに再渡米し、ブルージェイズと面談したと報じられ、その後、最終候補としてド軍、パ軍、ブ軍の3球団が残っていた。
昨季4年ぶりにワールドシリーズを制したド軍には23年のWBCで日本代表の一員として世界一に貢献した大谷、山本と頼もしい先輩が在籍する。大谷はMVP受賞会見で、同じ岩手出身の佐々木を“勧誘”するか問われ、「特に勧誘ってことはない。彼の意見を尊重している。どこのチームを選んでも、彼なら素晴らしい成績を残せると思う」と話していた。23年9月の右肘手術から2年ぶりに投手復帰する大谷、山本と日本選手トリオで先発ローテーションを形成することになる。
23歳の佐々木はポスティング申請後、昨年12月10日に交渉解禁。45日間の交渉期間がスタートしたが、ドラフト対象外の25歳未満の外国人選手の対象のため、12月15日に一旦契約が締め切られ、1月15日から契約可能となり、交渉期限は米東部時間23日午後5時(同24日午前7時)だった。また、マイナー契約のため、金銭面ではなく、育成プランや施設の充実度などが鍵になるとみられていた。