アルピニストの野口健氏(51)が18日放送のカンテレ「おかべろ」(土曜後2・28)に娘で登山家の野口絵子(20)とゲスト出演。登山家の保険事情について明かした。
保険について聞かれた野口氏は「冒険家や登山家は入りにくいんですよ。リスクが高い職業なんで」と語った。「例えば、エベレストですけど、1回の遠征で掛け捨てで60万円。60万で1カ月半くらい。亡くなったときに1000万円とかいう話なんですね」と説明。「だから、保険がどんどん増えていく。10社が15、16、17って、うちのかみさんが僕にかけてくんですけど」と現在は17社の生命保険に入っていることを明かした。
ある時、エベレストからの帰りに「1日半で3人の方を見送った」という野口氏。「僕自身も疲れ果てて帰って来て、凍傷だらけで体重も十何キロ落ちますから。日本に帰って来てかみさんに“もう俺は十分やった”“俺は登山家を引退する”っていう話をした」と引退を宣言したという。
ねぎらいの言葉を待っていたが、妻からは「あなたはアルピニスト。山に登るあなたが好き」と返され、野口氏は「17社の生命保険、かけてるんですよ」と付け加え、スタジオの笑いを誘った。
番組では夫人のコメントも紹介。「確かに生命保険の数は多いのですが理由があります。職業が登山家ですと保険金額のマックスが限られているのです。そのため、数件に分かれて入りました。ほかのご家庭とそれほど変わりはないと思います」と語った。