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新潟 今季初実戦のJ3金沢との練習試合は0―1 無得点に終わるも樹森監督は一定の手応え

スポニチアネックス 2025年1月19日 4時32分

 宮崎・西都キャンプ中のJ1新潟は18日、清水台総合公園多目的広場でJ3金沢と今季初の練習試合(30分×3)を行い、0―1で敗れた。新加入選手が多いこともあって連係不足で無得点に終わったものの、樹森大介監督(47)はビルドアップや攻撃のスピードアップには一定の手応えをつかみ、開幕に向けてさらに戦術の浸透を図っていく考えを示した。

 カテゴリーでは2つ下の相手に無得点に終わり、悔しさは残った。「結果という意味では満足していない」と樹森監督は話した上で今季の戦術、チームカラーは垣間見えたことに「やってきたことをやろうとしてくれたのはポジティブに捉えている」ときっぱりと話した。

 「基本的には4―4―2でやっていく」と言う通り、3本とも布陣は固定。メンバーは状態が上がりきっていないMFゴメス以外は全員が出場し、既存の選手と新加入選手が「バランス良く均等に」なるように配置した。

 変化が見えたのは攻撃のテンポ。DF稲村は「去年はテンポを上げられるところで落としてしまうのが多々あった」と言い、この日は縦やサイドチェンジの長いパスを有効に使って相手3バックのサイドのスペースを狙い、一気に敵陣に入る場面が多かった。稲村は「速い攻撃の回数が増えれば遅攻のメリットも出てくる」と話す。

 一方、攻撃のスピード感は狙い通りだったが、1、2本目は逆に速すぎてリズムを崩した。戦術はビルドアップの起点の部分に着手しただけでフィニッシュにかかる連係はこれから。樹森監督は「今までよりゴールに行こうという回数を増やしたつもり。決定機もあった。さらに多く決定機をつくれるようにやっていきたい」と意気込む。

 練習、実戦を経て樹森監督は「(選手の)理解力、対応力の高さは肌で感じた」とうなずく。開幕まで約4週間。さらに高い要求を課し、J1を勝ち抜くチームに成長させる。

 ○…1、2本目に2トップの一角として出場した新加入のFW落合は、バーに当たるシュートを2本放つなどゴールに迫った。1本目では「ワンタッチゴールは増やしていきたい」との言葉通り、FW小野のクロスを難しい体勢から頭で合わせた。チームとしては相手の背後を狙う意識が強まり、オフサイドが目立ったのも昨季と違う点。「ゴールに直結する動きを増やすのは樹森さんの色。タイミングはもっと合っていくと思う」と強調した。

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