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阪神・森下 ソフトバンク・山川に弟子入り “どすこい打法”で狙う「3割30本100打点」

スポニチアネックス 2025年1月19日 5時17分

 “どすこい打法”で30発!阪神・森下翔太外野手(24)が18日、沖縄・宜野座村の「バイトするならエントリー宜野座スタジアム」で自主トレを公開し、藤川監督から4番に指名されている今季の目標に「3割30本100打点」を掲げた。そのために、14日には昨季までの過去4度、本塁打王に輝いているソフトバンク・山川に“弟子入り”し、中堅方向への本塁打増につながるアドバイスを受けたことを明かした。スケールアップを図る猛虎の背番号1。「狙いたい」と本塁打王にも意欲を示した。

 目標は高ければ高いほどいい。「個人的には3割、30本、100打点」。約2時間の自主トレ公開を終えた森下は、目標に掲げる数字を高らかに宣言。決して簡単ではない数字だからこそ、価値がある。中でも運に左右されない数字にこだわる姿勢を打ち出した。

 「打率とホームランは技術がないと残せない数字。そういうところはこだわりたい」

 発した言葉に自信がみなぎった。理由がある。今月14日には沖縄・久米島へ“出稽古”を敢行。ともに自主トレを行う中日・上林の仲介で、ソフトバンク・山川に“一日弟子入り”を志願したのだ。

 実際に教えを受けると、山川は“感覚派”で、頭で考え、筋肉の動きに意識を傾けるなど「型」を重視する自身とは、目標までのアプローチが違った。ただ“目的地”は同じだった。「言っている内容はすごく似ているものがあった」。特にセンター方向への打球を打つ意識が強いことに共感し「(自分が)やってきたことは間違いじゃなかった」。そして通算4度の本塁打タイトルを手にしている和製大砲から、メソッドも伝授された。

 中堅方向への本塁打を打つ秘訣(ひけつ)とは――。“山川流”は打撃練習開始時に、内角球を投手の防球ネットに打ち返す練習。バットを内側から出すインサイドアウトの意識付けをするという。かねて「レフトに飛ぶ強い打球をセンター方向へ持っていきたい」と話す森下にとって、これ以上ない効果的な練習法。「そういう意識が試合になった時に大事になる」とシーズンのルーティンにも取り入れる方針だ。

 過去2年間の通算26本塁打のうち左翼が15発で、左右中間、中堅は11発。特に中堅は通算2本だ。その本数が増えれば「狙いたい」と話した本塁打王も現実味を帯びる。中堅方向弾のノルマは「去年が1本。半分にしておきましょう」と30本塁打の半分にあたる15本を掲げた。3年目は王道を歩み、頂点に至る。 (石崎 祥平)

 ○…プロ野球のシーズン打率3割、30本塁打、100打点以上は22年村上(ヤ)の打率・318、56本塁打、134打点が最新。阪神選手では04、05年の金本知憲が最新で、藤村富美男(49、50年)、別当薫(49年)、掛布雅之(78、85年)、バース(85、86年)、岡田彰布(85年)の6人が10度達成している。

 【森下に聞く】

 ――ここまでオフらしいことはできたか。

 「12月までにオフらしいことはある程度して、1月からは野球に打ち込むと決めていた。1月は、野球以外ではどこにも行っていないです」

 ――14日のソフトバンク・山川とは、どんな練習を。

 「20キロのプレートをずっと持ってスクワットを何回もしたり。山川さんの自主トレは質というより量。数をこなして体に染み込ませるという形なので、午前中はトレーニングとランニングだけ。ランニングもプレートを持って動いて、終わってそのままランニングするとか。石を持ってとかも、やったりするらしいです。すごく原始的というか、体を重りに振られながら体幹を鍛える。そういうやり方ですね」

 ――森下から見た山川の印象とは。どういう打者に見えるか。

 「両サイドに大きい打球を打てるバッター。ホームランを打つことに意識を全部持って、打率とかは全く意識しないと言われていた。そこまで振り切っているとは思っていなかった」

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