日本ハムの高卒4年目右腕・福島蓮投手(21)が18日、2軍本拠の千葉・鎌ケ谷で自主トレを行い、今年初のブルペン投球を行った。昨年から新球として取り組んでいるチェンジアップも試投。昨季に支配下登録されてプロ初勝利を含む2勝を挙げた右腕は、開幕ローテーション入りを目指してさらにレベルアップを図る。
自然と熱がこもった。福島が今年初となる、捕手を座らせてのブルペン投球を実施。予定を大幅にオーバーする39球を投じた。「全体的にバランスを意識して投げた。ちょっと投げすぎちゃいました」と語るその笑顔が、調整の順調ぶりを示す証拠だった。
当初は直球だけの予定だったが、カーブやカットボールに加え、今オフから本格的に習得に励むチェンジアップも試投した。「フォークがダメな日はどうしようもない。もう一個決め球があればな、と思っていた」と引き出しを増やすために、沖縄・国頭での秋季キャンプで金子2軍投手コーチからチェンジアップの指導を受けた。その上で、人さし指と薬指で挟むようにする握り方にアレンジし「難しい。良かったり悪かったりなので、いいものの確率を上げたい」と完成度を高めていく。
投球の精度向上に励み、今季は鬼門の「夜」を突破する。昨季は6月のプロ初勝利を含む2勝を挙げたが、いずれもデーゲームだった。ナイターは9試合に先発して0勝2敗、防御率3・86と苦手にした。「ナイターで勝ちたいです。僕はナイターのほうが好きなので」と言う。普段のナイターの試合は主に午前10時ごろに起床することが多いが「早く起きるようにします」と過ごし方から変えていくつもりだ。
春季キャンプのテーマは「結果にこだわる」。昨季の経験を生かすためにも、今季がプロのキャリアで大事な一年にもなり「4年目なので、“ここから”とか言っていられない。そろそろ結果とか数字にもこだわりたい」と福島。キャンプの猛アピールから先発ローテーションの座を勝ち取る。(田中 健人)