◇大相撲初場所7日目(2025年1月18日 両国国技館)
尊富士が日増しに調子を上げてきた。欧勝馬戦。相手の小手投げにも全く動じず左を深く差し込みながら体を寄せて前進。そのまま力強く押し出した。
この日の勝利で通算100勝(19敗)に到達。勝率で84%とハイアベレージだが「記録を意識すると勝てなくなるので」と淡々と感想を述べた。
部屋の大黒柱だった横綱・照ノ富士が引退。寂しい気持ちはあっても横綱の分まで頑張るという思いは強くなった。「常に横綱がいるイメージでやっていかないと強くなれない。手本を脳に焼き付け、モチベーションにしたい」。
平幕2人が首位という混戦模様のなか「稽古場では常に上位陣に通じる攻めを心がけている」と語る実力者の存在が大きくなってきた。