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昨季開幕11連敗の西武・高橋光成 異例の超速仕上げで球春を待つ

スポニチアネックス 2025年1月19日 8時2分

 雪が舞う岩手県花巻市。1月は日中の最高気温が0度を下回ることもある雪国で西武・高橋光成投手(27)が異例のスピードで体を仕上げている。

 師匠であるエンゼルス・菊池が整備費を全額負担した屋内練習施設「King of the Hill(KOH)」で自主トレを実施中。左肘を曲げる新フォームに挑戦し、既にライブBPに登板。例年はブルペンで傾斜を確かめる程度の時期に実戦形式を増やし、「対バッターでどういう反応するか、対バッターの中で投球フォームがしっかりとやりたい動作ができているかの確認が必要」と超速仕上げの理由を明かした。

 昨年はパ・リーグワーストタイの開幕11連敗に終わり、プロ10年目で初の未勝利。「こんなことが本当にあるのか…」。エースとして責任を果たせない屈辱を味わった。付いてこない結果。対戦しているのは相手打者ではなく、自分自身になっていた時期もあったという。しかし、マウンドでフォームを考えている時間はない。「ブルペンでできるのに試合でできないということが多かった」と反省を踏まえ、1月に実戦形式を取り入れた。

 投球以外は体幹トレーニングを中心に地味な練習が多い。「今までそういうトレーニングをしてこなかったので、凄くイライラしながら毎日やっているけど、少しずつ形にはなってきてるので、楽しみですね」。昨年のような過度なウエートトレーニングを抑え、自身の体の細部まで見直す。1月中に、あと3回のライブBPを予定している。誰もが待ち望むエースの完全復活。「今年は笑って終わりたい。それだけです」。最高の仕上がりで2月1日のキャンプインを見据えている。(記者コラム・福井 亮太)

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