インターネットメディア「The HEADLINE」編集長の石田健氏が、19日放送のTBS「サンデージャポン」(日曜前9・54)に生出演。タレントの中居正広(52)の女性トラブルに関し、17日にフジテレビの港浩一社長(72)らが臨時の定例会見を開いたことに言及した。
石田氏は「大前提としては今回の会見、我々も取材申し込みをして、お断りされている。なぜかと言うと“限られた記者で、限られた場所で行うからだ”と。これが会見と言えるのかってところがありますよね」と記者会見への参加が認められたのは「ラジオ・テレビ記者会」「東京放送記者会」の加盟社だけで、自身らは断られたと明かした。
そして「実際、テレビも入ることを拒否されているので、こういった形で制止画でしか我々、情報を受け取れていないというかなり変わった状況なので、こういったところは批判があるだろうなってところが一つです」と会見に制限を設けたフジテレビ側の姿勢に疑問を呈した。
さらに「もう一つ、全体として、女性の人権に配慮したからスポンサーにも連絡しなかった。公にもしなかった。中居さんに関しても(起用を)継続したと。こういう説明を全体として印象を持ったのですが、女性側のプライバシーもちろん重要です。ただ、それを盾にした形で自分たちの対応を説明しているというところは批判があってしかるべきじゃないかと思います」と「回答を控える」を繰り返した港社長の対応を批判した。
また、会見で「(当該)女性に対して何か一言」と求められた港社長が「活躍を祈ります」と発言したことに対しても「当事者として“活躍を祈ります”という言葉がいいのだろうか。ちょっと他人事のように感じざるを得ないんじゃないかってところにフジの体質だったりとか、カルチャーだったりとか、問題が出た時の対応、スタンスが出てくる」とも辛辣な意見を述べた。
その上で「もう一つ、一番最後に思うのは、こういった会見をされて、フジの現場で頑張ってる記者たちは非常に悲しいだろうなって思うんですよね」と現場で働くフジ社員に思いをはせ「今後、こういった会見をしたという事実が残ればですね、何か企業が不祥事があったときに(企業側が)“我々はクローズドで会見をやります”と。(フジの記者が)“なぜですか?説明責任を果たして下さいよ”って言っても“だって、ジャーナリズムのフジテレビさんだってやってるじゃないですか”っていうふうに絶対、今後言われ続ける」と今後、政治家や大企業が会見を制限してきた時にフジの記者は説得力を持たないと指摘した。
だからこそ「フジは今回、主にバラエティーが問題でしたけども、報道というフジのある種、根幹にも問題が出てしまったなと感じています」と持論を述べた。