◇NFL NFCディビジョナルプレーオフ コマンダーズ 45-31 ライオンズ(2025年1月18日 デトロイト)
NFC第6シードのコマンダーズ(東2位)が第1シードのライオンズ(北1位)を45-31で破る番狂わせを起こし、カンファレンスチャンピオンシップ(26日)進出を決めた。レッドスキンズ時代の1992年以来33年ぶりのスーパーボウル出場をかけ、第2シードのイーグルス(東1位)と第4シードのラムズ(西1位)の勝者と対戦する。
第3シードのバッカニアーズ(南1位)を破ったワイルドカードに続く“下克上”だ。コマンダーズは第2Qの8分37秒、新人QBダニエルズがWRマクローリンに58ヤードのTDパスを通して17-14と逆転。直後のディフェンスでSマーティンがパスインターセプトから40ヤードのリタ-ンTDをマークし、点の取り合いから一歩抜け出した。残り1分46秒ではダニエルズが2つめのTDパス。このクオーターだけで28点を挙げ、31-21で折り返した。
後半は時間も使いながら攻撃を展開し、第4Qにランで2つのTDを追加。ディフェンスは新人CBセインリスティルの2本など4本のインターセプトでライオンズの反撃機会を断った。
快進撃の立役者となっているダニエルズはパスで2TDを含む299ヤード、ランでも16回のキャリーで51ヤードを獲得。相手のブリッツにも冷静に対処し、インターセプト、サックともにゼロと抜群の安定感を示した。昨季は4勝13敗と惨敗し、GM、ヘッドコーチ、QBを総入れ替えしたチームが、かつて3度制したスーパーボウルの舞台まであと1勝と迫った。