◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部第5節 東京SG27―19三重(2025年1月19日 三重交通Gスポーツの杜鈴鹿)
昨季3位の東京SGは三重を27―19(前半18―7)で破り、開幕5戦目で今季初勝利を挙げた。開幕から5戦目での初勝利は、旧トップリーグを含めてチーム史上最も遅かったが、不名誉な記録に終止符を打ち、上位進出へ再スタートを切る。
ここ2試合は引き分けで惜しくも勝利を逃していた東京SGは、前半5分にSO高本幹也のPGで先制。その後トライを許して逆転されたものの、同18分には右サイドのモールから左へ展開し、最後は飛ばしパスを受けたWTBチェスリン・コルビがトライゾーン左隅へ飛び込み再逆転のトライ。その後もNo・9ショーン・マクマーンのトライなどで加点し、18―7で前半を終えた。
このまま逃げ切りたかった東京SGだが、後半開始早々にFLサム・ジェフリーズが危険なプレーでシンビンとなる。さらにジェフリーズが戻った後の同20分には、HO堀越康介主将が同じく危険なプレーでシンビンに。相手のトライも決まって21―19と2点差に詰め寄られ、5試合連続白星なしという最悪のシナリオが脳裏をよぎる展開となった。
それでもアタックマインドを持ち続けた東京SGは、ボールを保持することで相手に得点機を与えず、逆に同31分には高本がこの日4本目のPGを沈めてリードを広げる。終了の目安を告げるホーンが鳴った後も攻め続け、最後は再び高本がDGを決めて3点を加点。前節では決めれば勝ち越しとなったコンバージョンキックを外し、引き分けの責任を背負った司令塔が、トライ数では相手を下回った一戦で勝利に導いた。