元経産官僚で経済学者、慶大大学院教授の岸博幸氏(62)が、19日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演し、ドナルド・トランプ次期米大統領のぶっ飛び発言について解説した。
20日(日本時間21日)に2期ぶりに大統領の座に復帰するトランプ氏は、デンマーク領グリーンランドについて「国家安全保障のために必要だ」「デンマークに権利があるのか怪しい」と述べ、買収に興味津々。近海をロシア、中国の船舶が航行していることから、安全保障上の理由も挙げている。またカナダを米国の51番目の州にするメリットを訴えたり、メキシコ湾をアメリカ湾への名称変更、パナマ運河の管理権の奪還などを主張している。
昨年の大統領選では「MAGA(アメリカを再び偉大に)」を合言葉に選挙戦を戦い、民主党のハリス候補を破ったトランプ氏。岸氏も「トランプさんが大統領として達成したい目標の一つは、偉大なアメリカの復活」と説明した。
その上で、一連の発言について解説。「これを考えると、領土を増やすというのはカナダとかメキシコ湾はそれに入りますし、グリーンランドは対中国、ロシア。パナマ海峡も対中国を考えていますので、ある意味、戦略的に国民を盛り上げるということをやっている」と自身の見解もまじえ述べた。
エッセイスト阿川佐和子が「ワンマン社長がいろんな小さい会社を買収しようとしているだけみたいに聞こえる」と、ユニークをまじえ言動を評すると、元宮崎県知事の東国原英夫氏は「基本的には不動産屋さんですからね」と返した。