日本卓球協会は19日、男子日本代表の監督に岸川聖也氏(37)、女子日本代表の監督に中沢鋭(るい)氏(45)が新たに就任すると発表した。
任期はともに今年の4月1日からで、2028年のロサンゼルス五輪へ向けて強化体制を築いていく。パリ五輪までは、男子は田勢邦史氏、女子は渡辺武弘氏が代表監督を務めていた。
中沢鋭氏は1979年(昭54)9月7日生まれ、中国出身の45歳。日本では2002年から2014年まで大阪・四天王寺高とミキハウスで石川佳純や平野早矢香らを指導。2015年から女子日本代表のコーチ、2017年からはJOCエリートアカデミーの女子監督を務めた。ここでは平野美宇や木原美悠らを育てた。2022年4月から現在までは、Tリーグ・木下アビエル神奈川の監督を務めている。
「ずっと日本代表の監督という目標を持ってきた。今まで育てた選手が国際大会で活躍してきたので、いつか一緒に最高の舞台で金メダルを取ろうと思っていた」と大きな夢への一歩を踏み出す中沢氏。「重要なポジションを任せていただいて光栄に思うと同時に責任を強く感じている。これまでの監督さんたちが築いたものを継承しつつ、さらなる強いチームを作っていきたい。目標はロサンゼルス五輪で団体銀メダル以上。次世代の強化もしっかりやっていきたい」と意気込んだ。