◇第36回 スポニチ主催 選抜女子駅伝北九州大会(2025年1月19日 小倉城歴史の道発着。高校の部6区間、一般の部5区間27・2キロ)
神村学園が1時間28分15秒で高校の部大会3連覇を達成した。2年連続で一般の部を抑えて頂点に立つ中身の濃いレースだった。
主将リレーで歓喜を迎えた。4区の黒神璃菜(3年)が区間新で首位に立つと、5区の瀬戸口凜主将(2年)が快走で続いた。全体のトップに立っていた積水化学とは21秒差あったが「行けるところまで背中を追っていこうという気持ちだった。自分だったら追いつける。自分を勇気づけていきました」と加速した。中継所直前でスパートして首位に立ち、最終6区の小倉陽菜(3年)につなげた。「小倉さんには楽しく走って欲しい気持ちが一番強かった。いい位置で渡せたのは大満足です」と笑みを浮かべた。小倉はそのまま歓喜のゴールテープを切った。
昨年末の高校駅伝は5位に終わり、小倉から主将の座を引き継いだ。寮の部屋は一緒で日頃から助言を受けてきた。「オンとオフの切り替えだったり、チームのことを一番に考えて行動しているところ」を尊敬していると目を輝かせる。最後のスパートは昨年5区を走った小倉の助言を生かしたものだった。
高校駅伝のV奪還を目指す1、2年にとってはいいスタートを切れた。小倉は「瀬戸口は負けず嫌いで責任感ある子。自分がひとりだけで背負っていくのはなく、チームメートを頼っていってほしい」とエールを送った。