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FA移籍の人的補償がなくならない理由を元ソフトバンク球団幹部が解説「そもそも日本で…」

スポニチアネックス 2025年1月19日 19時25分

 東大卒の元ロッテ投手で、ソフトバンクの球団幹部を経て現桜美林大教授の小林至氏(56)が自身のYouTube「小林至のマネーボール」を更新。数々のドラマを生んだFA移籍選手の人的補償制度について解説した。

 ソフトバンクは今月16日、巨人にFA移籍した甲斐拓也捕手(32)の人的補償として伊藤優輔投手(28)の獲得を発表した。

 これまでも数々のドラマを生んだ人的補償。取られる側の球団ファンから見れば“悲劇”であることが多い。

 大リーグには人的補償制度はなく、日本でも撤廃を求める声はあるが、小林氏は「そもそも日本でFA制度を導入したのは球団側」と、人的補償が生まれた経緯から振り返った。

 1993年オフに日本野球機構(NPB)でもFA制度が導入されたが、大リーグが「選手側が闘争の上で奪い獲った権利」であるのに対し、日本は「選手に与えられた権利」と解説した。

 12球団のうち、巨人などが強く導入を主張し、戦力を持って行かれる側の多くの球団が人的補償制度を要求した。

 この人的補償制度は、過去に指名された選手が引退を“盾”に移籍を拒否したと報じられるなど問題点も浮き彫りとなっている。

 小林氏は「本当はドラフト指名権でいい」と代替案を出す一方で、人的補償制度に肯定的な意見も明かした。

 「プロテクトもドラマが生まれ、ニュースになる、誰がプロテクトから漏れているかファンの間で話題になる」と、オフにプロ野球の話題を提供していることを評価した。

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