フリーアナウンサーの有働由美子(55)がメインキャスターを務めるテレビ朝日系のニュース番組「有働Times」(日曜後8・56)が19日に生放送され、タレントの中居正広(52)の女性トラブルに関し、17日にフジテレビの港浩一社長(72)らが緊急会見を開いたことを取り上げた。
番組では、会見に出席した同局社会部の吉田遥記者のリポートを交えて港社長らのコメントについて報道。女性の代理人のコメントやスポンサー各社が同局へのCM出稿を取りやめていることも伝えた。
VTRが明けると、有働アナは「今回のフジテレビの会見ですが、私は視聴者が置き去りになっているなと感じています。私自身もテレビで仕事していますが、視聴者との関係があって初めて成り立っている。その点でいうと会見をクローズでやった、それから多くの質問に対して『調査委員会に委ねる』という回答に終始した。会社の理屈としてはそうかもしれないが、視聴者はそれでは分からない納得できないと思うんですよね」とコメント。
そして「中居正広さんと女性の間で示談となったことに関してはあまりにも確認できない事実が多くて憶測が憶測を呼んだ中で行われた会見だった。だけどフジテレビ内部の調査についてもあいまいな部分があったのと、被害を訴えた女性を守るために回答を控える、としたところがたくさんあったが、結局それが再びいろいろな人を傷つけてしまったのではないかと思っている」と私見を語り、「フジテレビにはぜひ調査委員会の報告書、これをどういう形で行って、そしていつまでに出すのか、これについては早く示してほしいと思います」と語った。
港社長は会見で、トラブルを2023年6月の発生直後に認識していたと説明。しかし「公にせず、他者に知られず仕事復帰したいという女性の意思を尊重し、心身の回復とプライバシーの保護を最優先に対応した」といい、多くの人間がこの件を知る懸念があることから、中居への正式な聞き取りは行わなかった。その後、中居からも「女性と問題が起きている」と連絡があったという。
16日発売の週刊文春では、同局幹部社員による「女性アナ上納接待」が“常習化”していたと報じられたが、港社長は「そういうことはなかったというふうに信じたい」「全くないと私は思って信じております」と繰り返した。今後は新たに設置する第三者が入った「調査委員会」に調査を委ねるとし、自らもその調査対象になっていることを明かした。
中居は同局で冠番組「中居正広の土曜日な会」を持っているが11日と18日の放送は別の番組に差し替え。同局は「今回の事態の真相に不明な部分があるので、当面の間休止し、編成判断することになると思います」とコメントした。
中居を巡っては、女性との間に起きたトラブルを高額な示談金を支払って解決していたことが発覚。9日夜、公式サイトに「お詫び」と題した書面を掲載し、「トラブルがあったことは事実です。そして、双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です」とトラブル自体は認め、騒動を謝罪した。