阪神の育成ドラフト1位・工藤(四国・徳島)が、日本人最速である165キロを目指す。現時点での最速は159キロ。目標に掲げた球速こそ、ドジャースへの移籍が決まった佐々木が、23年にたたき出した数字だ。
「雲の上の…というか。同い年なのが信じられないぐらいの選手ですけど、追いつけるように頑張ります」
明桜(現ノースアジア大明桜)の1年時に、練習試合で大船渡(岩手)と対戦。相手チームにいた、佐々木による衝撃の投球を目の当たりにした。「1年の初めぐらいでしたね。自分はボールボーイをしていたんですけど、すごかった」。そんな世代を代表する投手に、自慢の球速で勝負を挑む。
「もちろん、高みは目指しているので。まずは、160キロを出してからですね」
この日はプロ2度目のブルペンに入り、捕手を立たせて30球を投じた。「佐々木くんに限らず、僕らの年代は活躍している選手が多い。いつかは…と思っています」。夢を現実に変えるためにも、まずは早期の支配下登録を目標に定める。