楽天が19日に春季キャンプのメンバー振り分けを発表し、ドラフト1位・宗山（明大）は沖縄県金武町での1軍スタートが正式に決まった。キャンプ初日まで2週間弱。「とにかく自分の持ち味を出せたら。ケガなく、体の状態に気をつけてキャンプインを迎えたい」と心待ちにした。
遊撃のレギュラー獲りへ余念がない。キャンプには細部の異なる4種類のグラブを持参。「シートノックなどで分かることもあると思う。試しながら一番試合で自信を持って使えるもの、とにかく捕りやすいグラブを」とこだわりを示した。同3位・中込（四国・徳島）、同4位・江原（日鉄ステンレス）、同5位・吉納（早大）も同様に1軍スタート。年齢が近く気心の知れた同期の存在に「やっぱり心強い。切磋琢磨（せっさたくま）していけたら」とうなずいた。
前日にドジャース入団が決まった1学年上の佐々木とはNPBで“すれ違い”。「対戦したかったけれど、世界レベルの選手は日本球界にもたくさんおられる。対戦してレベルアップできたらと思います」。昨春には大学生ながら侍ジャパンのトップチームに選出されただけに「しっかりとチャンスをつかんで、ゆくゆくは一緒にプレーできるレベルにいくつもり」と将来的な侍ジャパンでの共闘にも思いをはせた。
沖縄では2月11日の日本ハム戦（金武）を皮切りに実戦8試合を予定。「持っている以上のものは出せない。その中で吸収してレベルアップしていけたら」。スター候補生としてベールを脱ぐ時が近づいてきた。（花里 雄太）