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道重さゆみが引退 モー娘。の「中興の祖」と呼ばれるカリスマリーダー 「ちゃゆ」はファンの心に永遠に

スポニチアネックス 2025年1月20日 5時5分

 数々の伝説を残した「ちゃゆ」が芸能界を引退する。モーニング娘。の元リーダーでタレントの道重さゆみ(35)が、今夏限りでの芸能界引退を発表した。

 道重は23年12月に「強迫性障害」と診断されたことを公表。一部活動を制限していた。

 13歳だった03年1月に6期メンバーとしてモーニング娘。に加入。ファンを愛し愛され、数々の伝説を残したメンバーであり、リーダーだった。

 加入後、道重がお茶の間に知られるようになったのはテレビのバラエティー番組だった。「私が一番可愛い」などの「ぶりっ子キャラ」と、頭の回転の速さを物語る当意即妙な独特の「毒舌キャラ」で人気に。

 しかし、そのインパクトが強烈すぎたゆえか、一方で「嫌いな女性芸能人ランキング」の常連に。ただ、それらは全て自身が所属するモーニング娘。の知名度を少しでも上げようと、孤軍奮闘した結果でもあった。

 道重が8代目リーダーに就任したのは12年5月。グループは過渡期を迎えていた。

 それまでのモーニング娘。は、高橋愛をリーダーに卓越したライブパフォーマンスなどで後に高く評価される「プラチナ期」と称された時期だった。

 しかし当時、人気面では低迷。道重はプラチナ期を支えた高橋や新垣里沙、同期の亀井絵里らが卒業し、「次なるモーニング娘。」を模索する中でリーダーになった。

 道重はリーダーとして優れたカリスマ性を発揮。13年1月には52枚目のシングル「Help me!!」でオリコンチャート1位を獲得。グループ名の後に初めて年号が付いた「モーニング娘。’14」にかけて人気面もV字回復し、今でもファンの間では「中興の祖」と称される。

 パフォーマンスに優れた、いわゆる「スキルメン」ではなかった。しかし歌とダンス、そしてモーニング娘。を愛する心は誰にも負けなかった。同時にファンを誰よりも大切にした。

 道重のファン、いわゆる「さゆヲタ」は道重のことを親しみを込めて「ちゃゆ」などと呼び、コアなファンはグループ卒業後も鉄の結束を誇って応援を続けた。

 「一生道重」などと書かれたメンバーカラーのピンク色のTシャツを身にまとい、ロックバンド「やばいTシャツ屋さん」のありぼぼ、歌手の大森靖子ら業界内にも数多くの信者がいた。

 22年の長きにわたったアイドル活動。「ちゃゆ」はファンの心に永遠に刻まれるに違いない。

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