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ドジャース、8球団争奪戦で“大谷キラー”スコット獲得 25年度の年俸総額はMLBで唯一3億ドル突破

スポニチアネックス 2025年1月20日 8時55分

 ドジャースが19日、リリーフ左腕タナー・スコット(30)と4年総額7200万ドル(約112億3200万円)の契約を結んだ。スコットは昨季、マーリンズとパドレスで72試合に登板し、9勝6敗22セーブ、防御率1・75の好成績。28.6%の奪三振率だった。ポストシーズンではドジャースとの地区シリーズで3イニングを投げ無失点。5三振を奪ったが、そのうち4つは大谷翔平からだった。

 契約金は2000万ドル(約31億2000万円)、後払い分は2100万ドル(約32億7600万円)に設定されている。年平均1800万ドル(約28億800万円)はリリーフ投手のFA契約として歴代3位タイ(ホワイトソックスのリアム・ヘンドリックスと同額)で、メッツのエドウィン・ディアス、アストロズのジョシュ・ヘイダーに次ぐ金額。総額としてはディアス、ヘイダー、レッドソックスのアロルディス・チャップマン、レッドソックスからFAのケンリー・ジャンセンに次ぐ歴代5位の保証額になった。

 ドジャースのブルペンには右腕のマイケル・コペック、エバン・フィリップス、ブレーク・トライネン、左腕のアレックス・ベシアがいるが、スコットの加入でさらに強力になった。スコットの加入でドジャースの2025年の総年俸は約3億6900万ドル(約575憶6400万円)に達し、ぜいたく税算定基準での年俸総額も約3億7100万ドル(約578億7600万円)に迫った。25年度に向けて、年俸総額が3億ドルを超えるチームはドジャースだけで、ぜいたく税算定基準で3億ドルを超えるのはフィリーズとヤンキースを含む3チームのみとなる。

 米移籍サイト「トレード・ルーマーズ」によると、このオフのFA市場でスコットの人気は極めて高く、他にカブス、ブレーブス、メッツ、ヤンキース、ブルージェイズ、オリオールズ、レッドソックスの7球団も興味を示していた。スコットは14年、オリオールズにドラフト6巡で指名された。同球団のメジャーで5シーズン、156イニングを投げたが、防御率は4.73だった。三振奪取能力は高かったが、制球難に苦しんでいた。成績が良くなったのは、マーリンズでプレーした23年からだった。

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