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「悪性リンパ腫」公表の青学大ランナーへ 「まずは無理なく」克服して実業団駅伝出場の糟谷さんエール

スポニチアネックス 2025年1月20日 12時13分

 今年の箱根駅伝で2年連続8度目の総合優勝を果たした青学大の皆渡星七(みなわたり・せな、3年)が19日、自身のSNSで昨年11月に「悪性リンパ腫」と診断され、現在治療中であることを明かした。

 関大北陽高出身の皆渡は「がんになっても箱根を目指したい」としている。出雲、全日本、箱根の出場経験はないが、24年の第100回箱根では16人のメンバー入りを果たし、7区登録も当日変更となっていた。5000メートルの自己ベストは13分51秒38、1万メートルの自己ベストは28分49秒30。

 長距離界で悪性リンパ腫を患ったランナーとして有名なのは、糟谷悟さん。駒大時代に箱根駅伝優勝に貢献した糟谷さんは13年6月、29歳の時に悪性リンパ腫が判明。治療して復帰し、16年元日にはニューイヤー駅伝にも出場した。

 糟谷さんは20日、自身のX(旧ツイッター)を更新。皆渡のネットニュース記事を引用ポストし、「悔しかったし辛かったと思う 病気は人により全然違うので自分のことを話すと病気を乗り越え現役復帰できるか本当に不安だった でも、前例となるミルズ選手の存在を知りパワーをもらえた」とつづった。

 さらに自身の経験を伝えたラジオを紹介。「まずは無理なく。自分の場合は現役復帰と言う目標がパワーになった」とした。

 糟谷さんはラジオで、入院中の13年夏に開催された世界選手権に乳がんを克服して女子400メートルに出場したミルズ(ジャマイカ)に勇気をもらい、「怖くて不安で真っ暗な部屋にいたけど、遠いところに光がパっと出てきた」と明かしている。復帰に向けては「選手として戻ってでっかい大会を走って、結果を残して元気になったとアピールすることを目標にした」と話していた。

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