◇大相撲初場所9日目(2025年1月20日 東京・両国国技館)
埼玉栄高3年で、高校生初の三段目最下位格に付け出された碇潟(いかりがた、17=伊勢ノ海部屋)が東序二段5枚目・若輝元(25=錣山部屋)を下し、5連勝とした。
立ち合いから攻め込み、「いつも通り攻めようと思った。立ち合いで先手を取れて相手がバランスを崩した」と引き落とした。稽古通りの相撲で危なげなく白星を重ねた。
7日目に勝ち越しを決め、父の甲山親方(元幕内・大碇)からの祝福はなかったというが、「部屋のみんなから“おめでとう”と言われた」と笑顔で語った。兄の十両・若碇は8日目まで7勝1敗と好調を維持している。碇潟は「(兄の相撲を)見ている。兄も頑張っているので、早く追いつきたい気持ち」と力を込めた。
デビューから負けなしの5連勝。「流れが出てきた。残りもあるので、負けないように」と見据えた。