TBSは20日、タレントの中居正広(52)の冠番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜後8・57)の打ち切り、「THE MC3」(月曜後9・00)の中居降板を発表した。テレビのレギュラー5番組、ラジオのレギュラー1番組全てが降板や当面休止などの措置に。テレビ、ラジオから中居が関わる番組が“消滅”。「金スマ」はトラブルが報じられてから初の番組打ち切りとなった。
TBSはこの日、公式サイトで「TBSテレビは、昨年から中居正広さんが出演する番組の制作や放送を見合わせ、双方代理人等との対話を行ってまいりましたが、状況を総合的に判断した結果、『THE MC3』は降板、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』は放送を終了することにいたしました」と発表した。
フジテレビは8日に「だれかtoなかい」の放送を当面の間休止することを発表。スポニチの取材で3月いっぱいで終了することが分かった。9日にはテレビ朝日が「今回の事態の真相に不明な部分があるので、当面の間休止し、その後、編成判断することになると思います」とコメントした。日本テレビは15日、中居の「ザ!世界仰天ニュース」降板を発表した。ニッポン放送は16日、中居がパーソナリティーを務める「中居正広ON&ON AIR」の放送を当面の間休止すると発表した。
国民的MCとして活躍してきた中居だが、この日のTBSの2番組の発表をもって全レギュラー番組が打ち切りや降板、当面休止の対応となった。
中居を巡っては昨年12月末に女性との間に起きたトラブルを高額な示談金で解決していたことが発覚。騒動となり、各局が直近のレギュラー番組の休止、差し替えを続々と発表していた。
スポニチ本紙の取材では、トラブルは23年6月、中居と女性が2人で食事した後に発生した。女性はそこで「性被害に遭った」と主張する内容を勤務先に報告。その後、中居は代理人を立てて話し合い、慰謝料を含めた8000万~9000万円の示談金を支払って解決している。当時女性は中居の仕事先である会社に勤務していた。
中居は9日にトラブルについて初めてコメントを発表し、トラブルを事実と認めて謝罪。「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」と報告していた。
社員の関与が報じられているフジテレビの港浩一社長は17日に会見を緊急開催。一連の騒動を謝罪した。トラブルを2023年6月の発生直後に「認識していた」ことを明らかにした。今後は新たに設置する第三者の弁護士を中心とする「調査委員会」に調査を委ねるとした。