ロッテの育成ドラフト1位・谷村剛内野手(和歌山東)が新人合同自主トレで存在感を高めている。第3クール2日目を迎え、打撃投手のボールを打ち込むなど実技も本格化。同期入団では唯一の高卒野手だが、室内練習場でのフリー打撃ではドラフト1位の西川史礁外野手(青学大)、同2位の宮崎竜成内野手(ヤマハ)、同6位の立松由宇内野手(日本生命)ら打力が売りでの大卒、社会人の同期に負けないほどの力強いスイングで快音を響かせた。
高校通算24本塁打。コンタクト率の高さから“紀州の角中勝也”とも呼ばれた。「上のレベルで野球がしたかったので」と高2の冬から使用している木製バットにもすでに適応。まだまだ荒削りな部分は多いものの、この日の練習を振り返り、「振れている方だと思います」と手応えを口にした。
練習では同郷の西川とペアを組むことも多く、「いろいろバッティングとか自分から聞いたり教えてもらったりします」と即戦力として期待される強打者に学んでいる。“本家”の角中とはまだ対面していないが、「ミート力がすごいので、どうやったら(ボールをうまく)捉えられるかっていうのを聞いてみたい」と、首位打者2回の名手のエキスも吸収したい考えだ。
まずは支配下登録されることが目標。「体作りをしっかりして守備、バッティング、走塁など全体的にレベルアップできたら。焦ったら、けがにつながったりするかもしれないので、焦らずにやっていきたい。2年目ぐらいに上がっていければ」と先を見据えた。