読売テレビの高岡達之特別解説委員が20日、日本テレビ系「ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に出演し、タレント中居正広の女性トラブルをめぐるフジテレビの対応について猛批判を繰り広げた。
高岡氏が真っ先に矛先を向けたのは、先日行われたフジテレビ・港浩一社長の会見。出席したのは「東京放送記者会」などの限定した記者クラブに入っているメディアが中心で、テレビ局は入室こそ認められたものの撮影不可という状況だった。高岡氏は「報道機関が、視聴者などから嫌疑がかけられているような場合に記者会見をして、テレビ局が記者会の申し入れに従わず、撮影を受け入れなかったにもかかわらず、テレビ局を名乗っているのですか?」と、信じられないといった表情を浮かべた。
さらに、フジテレビが第三者委員会に調べてもらうという手段をとる方針にしていることにも疑問の声を上げた。「フジテレビにも報道部門がある。大変力のある報道だと思います。一般の会社とは違うんです。自浄能力があるはずです。第三者委員会に調べてもらう前に、報道部門に調べてもらったらどうなのですか?会社の中の人間だから、サラリーマンだから、上司を取材できないからという理屈の局がニュースを流しているのなら、私は見ない」と強く批判した。
また、高岡氏が考えるフジテレビの論理的破綻についても言及。「フジテレビは社員の関与がまったくないとおっしゃっているのに、どうして社長に報告が上がるんですか?どうして中居さんはフジテレビに対してだけ、こういった報告をされるんですか?視聴者として知りたいです、まったく関係がないんだったら、中居さんはそれぞれの局にもご説明があったんですかね」と首を傾げた。
そして「フジの皆さんの誇りを信じている、第三者委員会に頼る前に、ご自身の報道に底力を出してもらったらどうですか、毎日ニュースにされてもぼくはいいと思います」と持論を述べた。
社員の関与の否定について、フジテレビは「当該社員の聞き取り、通信履歴などを含め調査、確認を行った結果。こちらも調査委員会の調査に委ねたい」と説明しているが、これについては番組のMCを務めるフリーアナウンサーの宮根誠司も「調査委員会に委ねる必要はあるのか?と、ぼくも思いました」と言及。高岡氏は「ホームページで見解まで出しているのだから、書いた週刊誌を訴えたらいいんじゃないですか?名誉毀損(きそん)ですよね」と、フジテレビの対応はナゾだらけと言いたげだった。