巨人の高梨雄平投手(32)が19日に放送された日本テレビ「サンデーPUSHスポーツ」(日曜後4・55)にゲスト出演。社会人時代に決断したサイドスロー転向について語った。
2024年シーズンにキャリアハイの4勝25ホールドをマークしてチームのリーグ優勝に大きく貢献した高梨。だが、現在のサイドスローにフォームを変更したのは早大を出たあとの社会人時代だった。
「まず試合に出たかったってのがあって。横に変えたら“一回は使ってみようかな”って(首脳陣に思ってもらえるのでは)」
上から投げていた早大時代。だが、「3年の後半ぐらいからあんまり通用しなくなってきて。社会人でも(試合で)投げてなかったんで。まずは誰かに見てほしいっていう手段が僕にとってはサイドスローだった」
サイドスローで、しかも左投げは貴重。そこから頭角を現し、2016年ドラフト9位指名で楽天入りした。そして、下位指名ながら新人開幕1軍入りを果たしていきなり46試合に登板し、1勝14ホールド、防御率1.03と大活躍。20年に巨人へ移籍してからも投げ続け、プロ入りから昨季まで8年連続40試合以上登板というプロ野球史上10人目の快挙を成し遂げた。
8シーズンのトータル登板数は428試合。“鉄腕”の秘訣を聞かれると「トレーニングもするし、酒も飲むし。いろんなバランスを取るのが大事かなと思っています」と語った。
また、2024年のベストピッチを聞かれると、シーズン初登板だった4月9日のヤクルト戦(鹿児島)をチョイス。高梨はこの試合で2―1とわずか1点リードの6回、2死満塁という大ピンチでマウンドに向かうと、わずか2球で火消しに成功している。
「開幕2軍スタートだったんで。合流してすぐで。やられたらもう今年で終わりだなと思って。コレなかったら多分もう僕きょうココいないですね」とターニングポイントを振り返っていた。