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広島 今季守護神は栗林が軸 状態上がらぬ場合は黒原、ハーンも候補 新井監督「その都度で判断」

スポニチアネックス 2025年1月21日 5時47分

 広島・新井貴浩監督(47)が、今季の抑え投手について言及。右肘手術明けの栗林良吏投手(28)が軸としながらも、コンディションが上がらないケースも想定して、4年目の黒原拓未投手(25)、テイラー・ハーン投手(30)を改めて候補に挙げた。この日は東京都内のホテルで開かれた12球団監督会議に出席。議題に上がったセ・リーグの指名打者(DH)制やポストシーズンの日程について、独自の見解を示した。

 新井監督は抑えについて、改めて栗林を軸に考えているとしながら、あらゆることを想定して、構想を練っていると明かした。

 「栗林はそこ(右肘)の状態を見てだね。元々、シリアスな手術ではないから。手術をやる前から“開幕前には間に合います”とトレーナーからは聞いていて、今も順調に回復してると聞いている。ただ、こればっかりは分からない。その都度、その都度で判断していきたいと思う」

 クローザー最有力候補の栗林は、昨年10月に右肘のクリーニング手術を受け、現在は、開幕に照準を定めてリハビリを進めている。2日にはキャッチボールを再開。徐々に練習の強度を上げており、春季キャンプ前のブルペン入りも見込んでいる。順調な調整を見せるが、指揮官は抑えを任せられる状態にあるかを慎重に判断していくもよう。仮に状態が上がらない場合には、“代役”の抑え候補も頭にある。

 「栗林が思った以上に状態が上がってこない、となれば、黒原もあると思うし、ハーンもあると思う」

 新井監督が最初に名前を挙げた4年目の黒原は昨季、先発から救援に転向。53試合に登板して4勝3敗、3ホールド、防御率2・11の成績を残した。かねて「リードしている場面(勝ちパターン)とか、もっと大事なところを任されるようになっていきたい」と意気込んでいた左腕。新井監督も「昨季、投手では彼が一番成長したんじゃないですか」と高評価しており、今後の成長が楽しみな若手の一人だ。

 また、来日2年目のハーンにも期待。昨季は35試合に救援して0勝1敗、17ホールド、2セーブ、防御率1・29。勝ちパターンとして、緊迫した場面で経験豊富なだけに、心強い存在だ。最終的な決断までは、もう少し時間がかかるもよう。栗林の動きを注視しながら、熟考を重ねる。

 この日は12球団監督会議に出席。セ・リーグ主催試合でのDH制導入や、ポストシーズンの日程について議論された。「パ・リーグの監督からは試しに交流戦の時にDH制をやってみてはどうか?という話が出た」というが、「いろんな駆け引きも醍醐味(だいごみ)。いろんな戦略の幅があるのは投手が打席に立つ方。そっちの方が面白い」と自身の見解を示した。(長谷川 凡記)

 ≪栗林 被弾ゼロ目標≫右肘手術からの復活を期す栗林が今季目標に被弾ゼロを挙げた。昨季被弾した3本塁打はいずれも同点の場面で敗戦にも直結。「去年はボールが飛ばないと言われた中で打たれている。そう考えると、球種一つ一つをレベルアップさせないといけない」と表情を引き締めた。持ち球は直球、カーブ、フォーク、カットボールの4球種。巨人の大勢、マルティネスの名前を挙げ「自分の真っすぐは(2人のような)ファウルを取れたり、外野フライ止まりという球じゃない。全球種で勝負したい」と力を込めた。

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