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【筑後鷹】育成3年目の盛島稜大捕手 城島CBOの秘蔵っ子「捕手で支配下」へ

スポニチアネックス 2025年1月21日 6時4分

 ソフトバンクの育成3年目、盛島稜大捕手(20)は城島健司チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO、48)が名指しで期待する大型捕手だ。昨季は2軍デビューも果たし3試合に出場。未来のレギュラー候補は「捕手での支配下」を掲げ、有原航平投手(32)の自主トレに参加して飛躍へと歩みを進めている。

 城島CBOの秘蔵っ子、盛島がエース有原の下で奮闘する日々を送っている。2年連続で開幕投手を務めることが内定している右腕が初めて門戸を開放した自主トレに松本晴とともに参加中。「自分は育成なので有原さんの球はめったに捕れるものではない。僕に何が足りないのかも気付けた」と充実の表情を浮かべる。

 室内練習では腹斜筋を鍛えるトレーニングで体をいじめ抜く。軽々とこなすエースに必死で食らいついている。腹筋は弱点の箇所だったが、「疲れにくくなってきた。そんなに力を入れないでも思った以上に振れる」と早くも有原塾の効果を感じている。

 入門を勧めたのは城島CBOだった。以前から盛島に注目しており、昨年5月には記者陣に1メートル87、104キロの可能性を10分以上かけて語ったほど。「スケールも体もでかいし、野球脳も心配ないし器用。メジャーでキャッチャーをやれる」と太鼓判を押した。

 06~09年にマリナーズで日本人捕手として初めて大リーグでプレーしたレジェンドの言葉。期待をひしひしと感じた盛島は昨年2軍デビューを果たし、3試合に出場した。「城島さんから言われるのはうれしい。その分みんなが見ている。責任と自覚を持ってもっとアピールしたい」。励みにし、強い決意を持って過ごしている。

 捕手はチーム内で最もホットなポジションだ。長年チームを支えた甲斐が巨人へFA移籍。どの選手も正捕手獲りに目の色を変えている。盛島は「捕手で支配下登録され、捕手で出場するのが一番したいことなので。そこは変えずにやっていきたい」と捕手一本で勝負したい考えだ。打撃面では確実性アップを目指し、「ゼロから100を出す」をテーマに取り組んでいる。脱力した状態から最大の出力を上げるのが理想型だ。

 思えば22年のドラフト会議で12球団最後の126番目での指名からプロ野球人生が始まった。捕手争いで大まくりを決めて鷹ファンを熱くさせる。 (杉浦 友樹)

 ◇盛島 稜大(もりしま・りょうた)2004年(平16)5月27日生まれ、沖縄県出身の20歳。興南では3年夏の甲子園に出場。22年に育成ドラフト14位でソフトバンクに入団。1メートル87、104キロ。右投げ右打ち。背番号171。

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