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巨人・西舘 3.15ドジャースとのOP戦で朗希と決着を!19年岩手大会決勝は投げ合えず…プロで実現だ

スポニチアネックス 2025年1月21日 5時33分

 あの夏の決着へ――。巨人の西舘勇陽投手(22)が20日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行い、3月15日に東京ドームで行われるドジャースとのオープン戦で、同じ岩手出身で同学年の佐々木朗希投手(23)との投げ合いを熱望した。互いに高校3年だった19年夏の岩手大会決勝で実現しなかった投げ合いへ、2年目右腕は静かに闘志を燃やしている。

 かつて近くにいた存在が、いよいよ海を渡る。キャッチボールにも自然と力が入った。西舘はロッテからドジャースに移籍する佐々木に敬意を表しながら、同学年のライバルとして闘志も燃やした。

 「同じ地域の同級生が海を渡って頑張るというのは凄いと思う。(投げ合いとなれば)まずは逃げずに強気にいくことが一番。気持ちはしっかり持っていきたいと思います」

 19年7月25日、全国の高校野球ファンが岩手大会決勝に注目した。高校3年で既に最速163キロで「令和の怪物」と称された大船渡の佐々木と花巻東のエース・西舘の激突。だが佐々木は、連投の疲労を考慮されて登板を回避した。試合は大勝し、甲子園にも出場したが「試合会場はいつもと違って変な雰囲気でした」と振り返る。

 不完全燃焼に終わった夏に決着をつけるチャンスが巡るかもしれない。ド軍は3月18、19日の東京ドームでの開幕シリーズをカブスと戦うため、同15日に巨人とオープン戦を予定。佐々木はキャンプを順調にこなせば開幕前にメジャー昇格することは確実で、開幕シリーズでメジャーデビューを飾る前の調整登板として先発で短いイニングを投げる可能性もある。プロ2年目で本格的に先発に挑戦し、開幕ローテーション入りを目指す西舘にとって、その試合で先発できれば大きなアピールの場になる。「投げ合える機会があるとなったら光栄なこと」と見据える。

 この日のブルペン投球では新たに習得を目指すスプリットやツーシームも試した西舘は「メジャー相手の経験ができることは少ない。そういうレベルの高い人にも強気に向かっていければ」と言葉に力を込める。花巻東の先輩・大谷も擁する昨季世界一のド軍。偉大な先輩にもライバルにも真っ向勝負を挑み、世界に衝撃を与える。(村井 樹)

 ▽19年夏の岩手大会決勝 西舘がエースの花巻東と、エース兼4番の佐々木が中心の大船渡が激突。両エースの投げ合いに注目が集まったが、準決勝まで4試合に登板し、2完封含む3完投をマークして計435球を投じていた佐々木はコンディションを考慮して登板回避。打者でも最後まで出番はなかった。西舘は2番手で6回から登板して4回6安打1失点と好投し、12―2で大勝。2年連続の甲子園出場を決めた。

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