◇12球団監督会議(2025年1月20日 都内ホテル)
監督会議では、セ・リーグ本拠地の交流戦でDH制の実施を求める声が上がった。最年長の59歳で座長を務めたロッテ・吉井監督は会議後の会見で「パの監督から交流戦だけでもという意見が出た」と説明。セの監督に賛成か反対かの確認はしなかったが「DHにしようという流れになってきていると思う」と時流を捉えて語った。
榊原定征コミッショナーは以前からセのDH制導入に前向きな姿勢を示しており、今後も継続審議されていく。賛成派のソフトバンク・小久保監督から妥協案として交流戦だけ全チームがDH制で戦う試みも提案された。
吉井監督はロッキーズ時代に本塁打も放っており「打席に立った方が、気分が盛り上がる。パフォーマンスが上がる投手もいるかもしれない」としながらも「監督としてはDHの方が投手のケガも防げる。複雑なところ」と選手にも意見を求めながら議論していくことを希望。巨人・阿部監督も「いい面も悪い面もある」と慎重だった。(神田 佑)
≪ヤクルト・高津監督は反対≫ヤクルト・高津監督はセ・リーグのDH制の導入について明確に「反対」の立場を示した。この日の会議でも議題に上がったが「神宮が本拠地の監督として、DHはなしであってほしい」と強調。同球場のブルペンはグラウンドのファウルゾーンに設置されていることが理由で「誰を準備させるとか、誰が代打とか、(相手チームとの)駆け引きや勝負がなくなってしまう気がする」と持論を展開した。