俳優の西園寺章雄(さいおんじ・あきお、本名斉隠寺忠雄)さんが、14日に死去したことがわかった。77歳。所属事務所のMC企画が伝えた。
所属事務所は「西園寺章雄はかねてより病気療養中のところ 令和7年1月14日 享年77歳にて永眠いたしました」と報告し、「ここに生前のご厚誼に深謝し 謹んでご通知申し上げます」と感謝を伝えた。
西園寺さんは1947年1月22日生まれ、大阪府出身。高校卒業後に関西芸術座に入団した。72年「明智探偵事務所」(NHK)や「必殺仕事人」などの「必殺シリーズ」、77年のNHK大河ドラマ「花神」やフジテレビ系「銭形平次」、TBS系「水戸黄門」「大岡越前」、テレビ朝日系「暴れん坊将軍」シリーズなど時代劇で重宝された。
さらにNHK連続テレビ小説では「ウェルかめ」(09年)、「カーネーション」(12年)、「ごちそうさん」(13年)、「べっぴんさん スペシャルドラマ」(17年)、「まんぷく」(18年)と、立て続けに関西制作の話題作に出演。国際映画祭で13冠となった23年公開映画「事実無根~嘘に振り回された家族の絆の物語~」では、認知症の妻を優しく受け止める元刑事役を演じた。俳優として活躍し続けるかたわら、関西芸術座で舞台演出担当、日本ナレーション演技研究所の教務主任を担当するなど、若手の育成にも携わっていた。