横浜F・マリノスは21日、元日本代表MF水沼宏太(34)がオーストラリア1部ニューカッスル・ジェッツに完全移籍すると発表した。
横浜Mの下部組織から育ち、C大阪などを経て20年に復帰すると、リーグ制覇を果たした22年にはベストイレブンに輝いた水沼。元日本代表の父・貴史氏も所属したチームへの愛もあり、今季契約にも合意していたが、悲願だった自身初の海外移籍を決断した。
クラブを通じ「これまで支えてくれた皆さんには、心の底から感謝しています。また皆さんに会えるときには、ひとまわり大きくなった姿をお見せできるように頑張ってきます」などとコメント。攻撃的なポジションを複数こなす運動量豊富な万能MFが、34歳で新たな一歩を踏み出す。
◇水沼 宏太(みずぬま・こうた)1990年(平2)2月22日生まれ、横浜市出身の34歳。横浜ユースから08年トップ昇格。10年J2栃木に移籍し、鳥栖、FC東京、C大阪を経て20年から再び横浜。J1通算395試合48得点。日本代表通算2試合0得点。1メートル77、72キロ。A型。利き足は右。
▼クラブが発表した水沼のコメントは以下の通り。
横浜F・マリノスに関わるすべての皆さんへ。
まず始めに新シーズンが始まったこのタイミングでのご報告になってしまったこと、申し訳ありません。
このたび、Newcastle Jets FC に移籍することになりました。
2020年シーズン、大好きな横浜F・マリノスのエンブレムを約10年ぶりに胸に付け、また戦えることが決まった日のワクワク感は今でも鮮明に覚えています。
この5年間、最高の仲間たちと一緒に、たくさんの喜びや悔しさ、挑戦や成長を味わってきました。
全員で力を合わせて戦った日々は、僕にとって一生忘れられない時間です。そして、夢だった日本代表やリーグ優勝も、この大好きなF・マリノスで叶えることができました。僕にとっての「横浜F・マリノス第二章」は本当に特別なものです。
これまで支えてくれた皆さんには、心の底から感謝しています。
一緒に戦ってくれたチームメイト、僕を導き支えてくれた監督やコーチングスタッフ、いつも支えてくれたチームスタッフやフロントスタッフ、クラブを応援し続けてくれたパートナーの皆さん。
そして何より、どんなときも全力で声援を送り続けてくれたファン・サポーターの皆さん。本当にありがとうございました。皆さんのおかげで、僕は成長し続けることができました。次は、僕がずっと夢を見ていた海外挑戦です。
F・マリノスで過ごした5年間があったからこそ、胸を張って新たな舞台に挑むことができます。「あの横浜F・マリノスから来た選
手、なんか面白いぞ!」と思ってもらえるように、全力で戦ってきます。
水沼が頑張ってるぞ!という知らせが、F・マリノスのみんなの追い風となるように、自分らしく堂々とプレーしてきます。
「限界を決めず、絶対に諦めない」その気持ちを胸に、これからも自分の信じた道を進んでいきます。サッカーを通じて、少しでも皆さんに夢や希望、そして勇気を届けていきたいと思っています!
F・マリノスでの時間は、本当に楽しかった!最高でした!
これまでも、これからも、横浜F・マリノスは僕にとって憧れであり、大好きなチームです。
このクラブの一員でいられたことは、僕の誇りです。
また皆さんに会えるときには、ひとまわり大きくなった姿をお見せできるように頑張ってきます。本当にありがとう!行ってきます!