沖縄キャンプ中の神戸は21日、今季初の対外試合を行った。J1町田(35分×2本)とJFL沖縄SV(40分×1本)で、MF齊藤未月(26)が23年8月19日・柏戦以来521日ぶりの実戦復帰を果たした。
左膝関節脱臼、左膝複合靱帯損傷、内外側半月板損傷など全治1年の大ケガを乗り越えたダイナモは「楽しかった。やっていけば、もっと良くなる感触をつかめた」と晴れやかな笑みを浮かべた。まだ患部にはテーピングを巻いているものの、多くの主力組が出場した沖縄SV戦のインサイドMFでプレー。コンタクトプレーはいとわず、ボールを引き出す動きなどスタミナ面でもブランクを感じさせなかった。
「きょうの一番の収穫は40分間やって動き続けられたこと。怖さも全然ない。試合を追うごと、時間を追うごとに良さが出てきそうな感じがある。ポジティブな面が多かった」
今季から背負う「5番」は一昨年まで主将のMF山口蛍(現J2長崎)が付けていた背番号。昨季限りで退団した山口と相談して決めたというが「今まで付けていた選手が誰かは皆が分かっている。自分なりにやれることやりたい」と決意を新たにした。完全復活を期する25年シーズン。負傷時に自身のSNSで「まだまだこっから」と記したように、巻き返しはここからだ。