フリーアナウンサーの丸岡いずみ(53)が21日、日本テレビ系「ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に出演し、フジテレビの問題がテレビ業界全体に影響を与えている可能性を指摘した。
先日、テレビ業界と全く関係のない人と仕事をしたとき「街頭インタビューをしているのを見ただけで、なんだかなぁこの人たち、と思ってしまうとおっしゃられた」と明かした。それを聞いたときに、一般視聴者の多くは業界全体に“うさん臭さ”や“怪しさ”を感じているのではないかと思い「ドキッとしたし怖くなった」と打ち明けた。
業界の中にいると分かりづらくなる自分たちの世間的な立場。「もしかすると一般視聴者の方々はフジテレビがどうこうではなくて、テレビ業界全体に対して疑念の目を向けられているのかも」と感じた。もしそうだとすれば「私たちは業界を挙げて、協力し合って、この問題のウミを出していかないといけないのかなと思う。そうじゃないとテレビ業界全体が沈んでいってしまうのではないかという危機感を持った」と自身の考えを述べた。
もちろん、ほとんどのテレビ局員が仕事と真摯(しんし)に向き合っており、問題の当事者であるフジテレビの社員であっても「報道局の記者が水面下で絶対に取材をしている」と確信している。また、発端となったタレント中居正広とトラブルになった女性についても「プライバシーや心の傷には最大限の配慮をする」ことも、報道の人間にとって常識だ。ただ「わかったことは出していかないと一般視聴者は納得がいかない」と、フジテレビは報道機関として筋道は立てるべきという考えを示した。
フジテレビは現状、視聴者やそれに伴うスポンサーからの信頼を大きく失っている状況。それを取り戻すために、丸岡氏は再度の会見の必要性を挙げるとともに「一連の問題を検証する番組を作るのは必要かも。検証まではいかないかもしれない。もちろん女性の人権とか心の傷とかの部分には最大限の配慮をしてですが、わかっている範囲でいいから、何らかの形で取材ではこうだったということをやっていかないといけないと思う」と持論を語っていた。