元男性で性別適合手術を受けて女性として生活している「元祖・元男の子YouTuber」青木歌音が21日までに自身のYouTubeを更新。「私が女子アナ時代、フジテレビの偉い人から色々されたので告発します」と題した動画を投稿し、被害を訴えた。
14日に自身のXで「フジテレビの制作陣は悪い意味でイケイケな人が多い。私が別の局でアナウンサーやってた時に、フジの番組制作を掛け持ちしてるお偉いさんの車によく乗せられてたんだけど、キスや身体を触らせて満足して頂くまで降ろして貰えなかった。断るとキレられる。当時は精神おかしくなって毎回薬飲んでた」と告白。これが大きな反響を呼んだ。
動画内で青木は、かつてお笑い芸人から性加害を受けたことを訴えたが猛烈な誹謗中傷に遭ったと回想。それでも「今回のことってどんどん言っていかないと世の中って変わらないと思う。あのいびつな業界の裏を周知させることによって浄化させたかった」と告発に至った経緯を語った。
セクハラ被害に遭ったのは、かつて「スカパー」番組内の「女子アナウンス部」に所属していた時。出演していた番組は、フジテレビのバラエティー番組を制作する会社が作っており「スタッフさんは頻繁にフジの中を出入りしている。そのトップをはっていた方がいて、私はセクハラとかいろいろされた」と告発した。
「当時、私は“我”がなかったのでテレビに出られるのではあればなんでも言う事聞きますという…頻繁に車で送ってもらったり、ご飯連れて行ってもらったり。絶対断れないから。最初のころは全然平気だったんだけど、プライベートでも呼び出しがあったりして。距離感がちょっと強引になってくる」といい、大勢のスタッフの前でセクハラ発言を浴びせられたりした。
過去に反抗的な態度をとったところ「2、3週間干されたんですよ。もう逆らえないんですよ」といい、帰りの車の中でキスを強要されたり、体を触られるなど被害が受けた。「逆らえないからキスするじゃん。キスしてるときに体をいろいろと触られて、相手が満足したら解放してくれるみたいな感じがあったり」と明かし、「言いたくないけど、逆らえない。だんだん精神がおかしくなった。その人が見てたりすると、震えが止まらなくなって、精神科に通うようになった」と語った。
「あと、車に乗ると著名な女性タレントと行為をしている写真とかを見せつけてきたり。自分を大きく見せるような発言をされていて。この人ヤバい、断ったらヤバいかもと」。番組打ち切りの直前まで言動はエスカレートしたという。
「やっとテレビが神様じゃない時代がきて、ネットで告発することで強大な敵に勝てるチャンスが来た。だから私は実名で告発している」と主張。相手の名前を出さないのかとネット上で言われることについては、「相手の名前を出すには2つの条件があって、身の危険が起きないことが保障できる状況であること。証拠不十分で訴えられても資金力で対応できる状況であること」を挙げた。
「ムカつくし、いいようにされたし、おもちゃにされた」と憤りを隠さず、「私ができることは、いびつなテレビ業界の裏を情報提供して、外圧を強める後押しができればいいなと思って発言しています」と述べた。