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【NCAAフットボール】オハイオ州立大が10年ぶり頂点!新プレーオフ方式に救われノートルダム大破る

スポニチアネックス 2025年1月21日 23時27分

 全米大学フットボールのプレーオフ決勝、全米大学王座決定戦が20日(日本時間21日)、米ジョージア州アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで行われ、第8シードのオハイオ州立大が第7シードのノートルダム大を34―23で破り、10年ぶり6度目の全米王座に輝いた。

 第1Q、相手に約10分のロングドライブを許し、最後はQBレナードのTDランで先制を許したものの、すぐさま反撃。第2QにQBハワードからWRスミスへのTDパスで追いつくと、RBジャドキンスがラン、パスレシーブで続けざまにTDを記録し、前半のうちに21―7と試合をひっくり返した。

 ハワードは試合開始から13本連続でパスを決めるなど、攻撃の主導権をガッチリつかんだ。21本中17本のパスを成功し、231ヤード、2TD。ジャドキンスは11回のキャリーで100ヤード、2TD、スミスは5回捕球で88ヤード、1TDと、攻撃陣は中心選手が期待通りの活躍を見せた。パス3位、ラン3位とバランスの取れた守備陣も盤石。先制を許した後は、1度もダウンを許さない3アンドアウトを連発すると、終盤の反撃をしのいで逃げ切り勝ちを収めた。

 新しいプレーオフ方式にも救われて手にした王座だった。オハイオ州立大はレギュラーシーズンで、同じビッグ10カンファレンスのオレゴン大、宿敵ミシガン大に敗れて10勝2敗。ランキングは6位まで転落した。昨年までのシステムでは、プレーオフは上位4チームに限られていたが、今年から12チームによるプレーオフに拡大したため、オハイオ州立大も出場権を獲得。1回戦からテネシー大、オレゴン大、テキサス大と強豪を次々に破り、頂点に立った。

 シーズン2敗で解雇の危機から、チームを6度目の頂点へ導いたデイ監督は「厳しい状況を乗り越えたばかりの選手たちによるお、すばらしい物語。多くの人が私たちのことをあきらめていたが、選手たちはただ腕を振り続け、戦い続けた」と、選手たちを称賛した。

 ノートルダム大はレナードが17回のランで40ヤードを獲得したが、チーム全体では53ヤードと封じられ、リズムをつかめなかった。終盤にはTDと2ポイントコンバージョンを決めて追いすがったが、第3Qのフェイクパントからのギャンブル失敗や、第4QのFG失敗などミスが響いた。黒人ヘッドコーチとして初の全米王座を目指したフリーマン監督は、あと一歩届かなかった。

 なお、試合後に行われたシーズン最終順位を決める投票でオハイオ州立大は56の1位票をすべて獲得して1位にランキングされた。2位はノートルダム大、3位はオレゴン大、4位はテキサス大、5位はペンシルベニア州立大となった。

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