スポンサー各社がフジテレビのCMを差し止める動きが21日も相次ぎ、企業は75社に上った。
中央競馬を主催するJRA(日本中央競馬会)は20日から無期限で差し止めていることを明らかにした。JRAによると、対象は「みんなのKEIBA」に加え「うまレボ!」「ネプリーグ」「めざましどようび」、BSフジ「BSスーパーKEIBA」の5番組。広報部は「これまでの報道を受けて総合的に判断した」と話した。
フジテレビは開局直後の1959年春から中央競馬(関東)の実況中継を開始。今後、中継番組自体を継続するかどうかについて広報部は「推移を見守るとしか答えようがない」とした。ボートレース振興会はフジテレビでの提供番組はないが21日から同局でのスポットCMを差し止めた。
≪早期調査求める 村上総務相≫
フジテレビのCM差し止めが相次ぐ中、村上誠一郎総務相は21日の閣議後会見で「できる限り早期の調査」を同局に求めた。総務省は放送局を監督する立場で「独立性が確保された形」で行うことも重要だと指摘した。
同局の社外取締役の斎藤清人文化放送社長も定例記者会見で「(同局に)速やかな調査と公表をお願いしたい」と述べた。
日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)は、フジテレビが17日に開いた記者会見の参加メディアが限定されたことに関し「権力監視を担う報道機関として、使命や責任を放棄したに等しい」との抗議声明を出した。