J1新潟に加入が内定しているブラジル人MFミゲル・シルヴェイラ・ドス・サントス(21)が21日、新潟市のデンカビッグスワンで会見を開いた。元ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ(32)に影響を受けた若き才能は、開幕へ向け状態は上々。ポジションにこだわらず、ゴールやアシストでチームに貢献することを誓った。
会見後の記念撮影。これからホームとなるビッグスワンのピッチは真っ白な雪に覆われていた。その前に立ったミゲルはポーズを取り、表情を和らげた。
「奇麗だ。ここがサポーターでいっぱいになるのがイメージできる」
小さい頃からポジションは「10番」。トップ下など中央を得意とする。ただサイドでのプレー経験もあり「右利きだけれど左足も使える」と、左右関係なく攻撃的なポジションはどこでも担える。
「彼とポジションも同じで、凄くインスパイアされてきた。まねをしているところもある。プレースタイルは似ている」。それがMFコウチーニョ(バスコ・ダ・ガマ)だ。他選手と比べるのは「好きじゃない」が、影響を認める存在。抜群のテクニックでリバプールなどで活躍した名選手のように新潟で「チームの歴史に名前を残したい」と意気込む。
新潟には「ホームでもアウェーでもスタイルを表現できるチーム」という印象を持っている。昨年11月下旬から移籍交渉を始め、ブラジルやロシアのクラブからもオファーがあった中でJリーグの評価の高さ、チームの歴史、昨年のルヴァン杯決勝を見て決断した。
公式戦は前所属のPFCソチ(ロシア)で昨年5月に出場したのが最後。8月まではロシアで、9月以降は母国ブラジルでトレーナーと練習を続けてきた。20日に来日し、新潟に着いたのは同日深夜。21日にキャンプ地の宮崎に移動してきょう22日から合流する強行軍だが「コンディションはいい。準備はできている」と自信をのぞかせる。
照準を合わせるのは開幕戦。「FWへのアシスト、ゴールを決めるサポートをしたい」。笑顔にまだあどけなさも残るアタッカーが攻撃の新たなピースとなる。