鹿島の大物ルーキーが、開幕スタメンに名乗りを上げた。21日にキャンプ地の宮崎市内で行われたJ3金沢との練習試合で、ユースから昇格したFW徳田誉(17)が2得点。ゴール前での抜群のポジショニングが光った。
「泥くさい形だったけれど、結果を残せたことは良かった」。FW陣は昨季21得点のレオ・セアラ、同15得点の鈴木ら実力者がそろう。それでも「ゴールを取れば監督が使わざるを得ない選手になる」ときっぱり。1メートル86、83キロと先輩にも劣らないフィジカルで、多彩な得点パターンを持つ。2種登録だった昨年9月にクラブ最年少ゴール記録を打ち立てたが、「1点しか取れなかった悔しさがある」と言い切る野心家ぶりも頼もしい。
目標は元日本代表FWの柳沢コーチ。ユース時代の恩師で、DFとの駆け引きを叩き込まれてきた。背番号は大迫(神戸)が1年目に背負った「34」。鹿島のストライカーの系譜を受け継ぐ大器が、その片りんを確実に見せている。
◇徳田 誉(とくだ・ほまれ)2007年(平19)2月18日生まれ、千葉県出身の17歳。小学生から鹿島の下部組織で育ち、昨年6月16日の新潟戦でJ1初出場。同9月14日の広島戦で、内田篤人が持っていたクラブ最年少ゴール記録を更新した。1メートル86、83キロ。利き足は右。